33歳の女性の方です。
臨床心理士の資格試験に再挑戦したのですが、
不合格の通知を受け取り、落胆を隠しきれません。
あまりに気落ちされている様子に、
かかりつけの先生から紹介をうけ、来院されました。
「もう、ボー然としてしまって…。
これから、いったいどうしたらいいのか、
わからなくなってしまいました。
来年も挑戦したいという気持ちはあるんです。
でも…、また不合格になったらどうしよう。
そう思うと、とても怖くて一歩を踏み出す勇気がありません。
それに、周りの人は就職するとか、それぞれに人生を歩んでいるのに、
私はこの年齢で、ちゃんとした職にも就いていません。
焦りを感じます。
この先、どうなるんだろうかと思うと、不安でたまりません」
バッチフラワーレメディを希望されましたので、
一緒にレメディを選んでいきました。
まず、一番の問題は、
いろいろな不安を抱えていて、先に進めなくなってしまっていることです。
また落ちたらどうしようという不安、
将来に対する不安…。
たくさんの不安を抱えておられるので、
ミムラスを選びました。
また、不合格だったことで、一時的に自信を失っておられます。
この点には、ラーチが、自信を取り戻してくれるでしょう。
三点目に、自分の進路に確信を持てず、焦りを感じておられます。
このような状態には、ワイルドオートが助けになります。
落ち着きを取り戻し、目標がはっきりしてくると、
本腰を入れて取り組むことができるでしょう。
3週間後です。
初診時とは別人のように明るい笑顔で来院されました。
ピンク色のセーターをお召しで、服装にも気持ちの変化が見て取れます。
「前を向いて進んで行こうって思います。
不安が全くないわけではないんです。
それでも、また挑戦しようって決めました」
「バッチフラワーを飲んで、気力が出てきたと思います」
「バッチフラワーを飲むと、ほっとするんです。
それに、ぐっすり眠れようになりました」
試験準備のための講習会を受講することに決めたのだそうです。
体力も必要だからと、ウォーキングも始めたとのこと。
すでに、ご自身で一歩を踏み出されていました。
初診時から一年後、彼女から
「臨床心理士資格試験に合格しました!
資格登録の手続きも終えました」
というメールをいただきました。
※ご本人の了解をいただき、掲載させていただいています。
趣旨をゆがめない程度に、年齢や性別などの背景を変えたり、
他の患者さんを組み合わせるなどして、実際の症例に変更を加えています。
また、理解しやすいよう、内容を単純にし、処方内容も一部に限定していることをご了承ください。
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