以前の「肩こりがひどいんです」の中で、
ストレッチと筋トレ、スロージョギングを少しずつ始めて、
肩こり、腰痛が解消され、疲れにくくなったという女性の話を紹介しました。
彼女の筋トレの内容は、
背筋(広背筋)と大腿前部(大腿四頭筋)、大腿後部(ハムストリング)の3種類です。
なぜ、この3種類なのでしょう?
筋トレの内容には重要な意味がありそうです。
年齢を重ねるとともに、筋肉は委縮し衰えていきます。
その際、全体が同じように衰えるのではなく、
委縮しやすいところと、そうでないところがあることが知られています。
加齢で衰えやすいのは、おしりの筋肉(大臀筋)や背筋(広背筋)、
太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)、大腰筋です。
これらはすべて脚を上げる動作に使う筋肉ですので、
これらの筋肉が衰えると、脚を上げにくくなり、
小さな段差につまずいて転倒しやすくなります。
年を重ねると、意識的にこれらの筋肉を鍛える必要があります。
背筋(広背筋)を鍛えることは、腰痛予防になり、
ウエストの引き締めにも効果があります。
また、姿勢維持が楽になるので、疲れにくくなります。
特に女性の場合、加齢とともに、
肩甲骨から肩にかけての、背中の上の部分が丸みを帯びるなど、
背中に年齢が現れやすく、広背筋のトレーニングは必要です。
大腿後部(ハムストリング)のトレーニングは、
その延長にあるおしりの筋肉(大臀筋)を鍛え、
ヒップアップに効果があると言われています。
このように見ていくと、
背筋(広背筋)と大腿前部(大腿四頭筋)、大腿後部(ハムストリング)
この3種類だけにしぼられた筋トレは、
実はよく考えられた内容なのではないでしょうか。
その後、彼女の筋トレ内容は、少しずつ増えているそうです。
体力が上がるにつれて、トレーニングメニューが変化していくのも、また楽しいと言われます。
フィットネスクラブのトレーナーさんに指導していただくのは、いい考えかもしれません。
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