毎日、悪夢を見る、#Me Too、「こうあるべき」を手放す、不安神経症の栄養療法にて、
不安神経症の治療経過を紹介した佳子さんですが、
不安症状も、さまざまな身体症状も軽快し、
クリニックには来院されなくなっていました。
そんな佳子さんから、半年ぶりに急な予約が入ります。
幼少時の性被害がフラッシュバックして苦しいと話され、ホメオパシーを処方しました。
今回は、幼少時の性被害や毒親でつらい思いをされているかたに、
参考にしていただければと思い、紹介させていただきます。
幼少時の性被害
「子供の時の性被害のことを思い出してしまって、
すごく苦しくなったので、急に、診察をお願いしました。
新聞に、子供の性被害のことが特集されていたんです。
見ちゃだめだと思ったんだけど、気になるから、読んでしまったんです。
そしたら、そのときのことが、ありありとよみがえってきて…。
そのときのことを、いっきに、わぁっと思い出してしまいました。
すごく嫌な気持ちになって、胸がどきどきして、苦しくなったんです。
あれは、幼稚園に行っていた頃のことだと思います。
そのとき、私はたぶん、お昼寝していたんだと思うんです。
相手は叔父ですね。
高校生くらいだったと思います。
もしかすると、母は叔父に子守を頼んでいたのかもしれません。
そのとき私は、なにがおこったのかよくわからなかったんですけど、
なんだか、自分が汚れてしまったような気がして、
その後、お風呂場に行って、シャワーで洗い流したんですよ。
(まぁ…、かわいそうに…)
そうなんですよ。
かわいそうでしょう。
こどもながらに、なんだかけがれてしまったような、
よごれてしまったような気がしたんでしょうねぇ。
親にも言うことはできないし、
誰にも何も言わないで、黙っていました。
このことを人に話したことはありません。
先生が初めてです。
そういうことがあったからだと思いますけど、
性的なことにすごく抵抗感があるんですね。
セックスを悪と考えるみたいな。
それがね、先生、
私、大学生の時、会社員の方とお付き合いしていたんです。
彼には、結婚前にそういうことはぜったいいやだ、したくないって伝えていて、
彼も理解してくれていました。
私の誕生日に、彼が、素敵な時計をプレゼントしてくれたんです。
すごくうれしくて、母親に、こんなのもらったって言ったら、
『どうせ、あなた、からだで返しているんでしょ』
って言ったんですよ!
もう、わたし、信じられない。
なんてひどいこと言うのって思いました。
今、思い出しても、腹立つわ!」
母は毒親だと思います
佳子さんは、「自分の母親は毒親だと思う」と、
#Me Tooのなかでも話されていますが、
今回のエピソードも、それを裏付けるようなひどい話です。
彼女の母親は、娘の幸せを喜ぶことができません。
それだけでなく、娘が女の子から女性へと成長する姿に喜びを感じることができません。
喜べないどころか、娘に嫉妬しているのです。
幼少時の性被害についても、
母親がもう少し気を配っていれば、防げたことかもしれません。
幼い子供は、自分で自分を守ることができません。
まわりの大人が気を配り、守ってあげなければいけないのです。
幼少時の性被害がフラッシュバックしてつらいとき、
ホメオパシーのstaphysagriaを用います。
#Me Tooの話のなかでもstaphysagriaを処方しています。
このとき、佳子さんは、
「staphysagriaは劇的に効果があった」
と話されています。
Staphysagriaを服用された方からは、
「嫌なことを思い出さなくなった」
「嫌な思い出よりも、今の自分にとって大切なことの方に気持ちが集中できるようになった」
「熟睡できるようになった」
という声をいただいています。
今回も、staphysagriaが助けになってくれるでしょう。
※今回の症例の経過は以下のブログにまとめています。
参考になさってください。
毎日、悪夢を見る
#Me Too
「こうあるべき」を手放す
不安神経症の栄養療法
幼少期の性被害
※ご本人の了解をいただき、掲載させていただいています。
趣旨をゆがめない程度に、年齢や性別などの背景を変えたり、
他の患者さんを組み合わせるなどして、実際の症例に変更を加えています。
また、理解しやすいよう、内容を単純にし、処方内容も一部に限定していることをご了承ください。
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