大阪・吹田市の薬に頼らない心療内科ならクリニック千里の森

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毎日、悪夢を見る

不安神経症で心療内科通院中の方が、症状悪化のたびに薬が増えることに不安を感じ、薬に頼らない治療法を希望して来院されました。

バッチフラワーレメディ、ホメオパシーを用いて軽快した経緯を紹介します。

体調不良でも経過をまとめてきた

佳子さんは62歳の主婦です。
現在は、定年退職した夫と二人暮らしで、娘と息子は結婚して独立しています。

小柄な細身の方なのですが、もしかするとずいぶん体重減少されたのではないかという印象を受けました。
頬はこけて、顔色もわるく、体調不良な様子ですが、とてもきちんとした方です。
整理して説明しようと、事前に日記を読み返してメモにまとめてきたと言われます。
私は心底感心してしまいました。

悪夢に悩まされる

佳子さんの悩みは不眠、頭痛と不安です。

「夢が多いんです。
「トイレに間に合わない―!」って必死でトイレを探す夢をよく見ます。
トイレがあっても、汚いトイレだったのでまた探さないといけない!急がないと!って焦る夢です。
目が覚めるとぐったり疲れます。
ゆっくり寝たいです。

頭痛でよく寝込みます。
吐き気と頭痛で週2回は寝込みます。
偏頭痛と診断されてからは、偏頭痛の薬が効果あるのですが、何度も薬を飲まなくてはならないんです。

脳の手術してから頭痛がひどくなったと思います。
脳手術は頭痛とは関係ないと言われていますが、関係あると思ってます。

心療内科で不安神経症と診断され、薬で眠れるようにはなったんですけど、ずっと薬を飲み続けるのかと思うと不安です。
それに熟睡できるようになりたいです」

4年間、様々な症状で悩まされる

「整理して説明するため、事前に日記を見ながらノートにまとめてきました」と言われ、ノートを見ながら今までの経過を話してくださいました。

「4年前の舌痛症が始まりでした。
口腔外科を受診しても異常はないと言われます。
でも痛いんです。
そのうち、胃が痛くなり、内科を受診して胃カメラしたけど異常なしです。

若い時から胃腸が弱くて、よく胃がきりきりしますし、便秘と下痢を繰り返していました。

そしたら、なんだか胸がざわざわするようになって、それで、心療内科を受診して、処方され少し楽になり、眠れていたんです。

その後、母が亡くなり、父の介護が重なり、疲労困憊するようになりました。
その翌年、孫が生まれたんです。
娘が大変そうなので、娘宅まで手伝いに行くようになりました。
孫はかわいいし、娘は感謝してくれます。
うれしいけど大変です。
食事を作って持っていくと、夫は「娘宅のことはほっておけ」とひどいことを言われて、一時期、夫と険悪になりました。

そのうち、夜中、何度も目が覚めるようになったんです。
娘が体調不良でしんどいっていうのも心配だし。
孫は食物アレルギーがあって、アナフィラキシーショックもありました。
気管支炎で入院したり、中耳炎を繰り返すので心配事が増えました。

それで、秋になって、歯痛で歯科受診したんですけど異常なしです。
それでも痛みは続くので、何件も歯科受診しました。
でも異常はないし、痛みどめは効かないし、うっとおしい痛みがずっと続くので、うつ状態になったんです。

その翌年、痔の手術をしたんですけど、手術の後、便失禁することがあったんです。
私、何かあるとすぐに下痢するんです。
それで、下痢するんじゃないか、下痢すると失禁してしまうのではないかと気にするようになって、心配で外出できなくなって、引きこもるようになったんです。

父が亡くなって、介護が終わったんですけど、娘のところに手伝いに行かなくてはいけなし、大変さは変わらなくて。
毎日とても疲れるのに、夜眠れなくて、体重は2kg減りました。
娘は、半年後、第二子が生まれる予定なんです。
そしたら、もっと大変になるんじゃないかと心配です」

バッチフラワーレメディを希望されましたので、レメディを選びました。
また、下痢をしやすいと言われていましたので、腸内環境を整えるアルベックスを勧めました。

3週間後、再診:不安は減ったとはいえ

初診時は重くて暗い印象だったのですが、再診時は荷物を下ろしてさっぱりして、楽になったような表情で来院されました。
髪も切ってすっきり。服装もシンプルでさわやかな感じです。

「不安、中途覚醒は減りました。
でもやっぱり夢は多いです。
せわしない夢です。
「遅れてしまうー!」って、せかせかする夢です。

偏頭痛は変わらないです。

娘が第二子出産予定なんですね。
いろいろ段取りしなくてはいけませんでしょ。
私は不安です。
でも、だれも準備したほうがいいって言う人はいないんですよ。
私一人が心配しています。
どういうことでしょうか?

以前、孫に誤食させて、アナフィラキシーショックおこったことがあって…。
また誤食させたらどうしようって思うと今でもどきどきします。
不安の原因がはっきりしているものもあるんですが、何が不安なのかわからない不安もあって。
夫に「何が心配なのか言ってみて」と言われて、何も心配なものはないと分かったんですが、それでも不安で仕方がありません」

バッチフラワーのミムラスは、不安な対象がはっきりしているときに用います。
何が不安かわからないけど、なんだかざわざわするときは、アスペンを使います。
ミムラスとアスペン、両方使ってもいいですね。
また、バッチフラワーレメディのトリートメントボトルをご用意します。

アルベックスはよかったので、続けてみたいと言われました。

3週間後再診:まだ不安がいっぱい

再診の10日ほど前に、大きな地震が起こりました。
ご家族やご自宅は、大丈夫でしたでしょうか?
「おかげさまで、大丈夫だったんですけど、地震で、夫の本棚の本が倒れて、片づけに追われました。
すごい量の本なんです。
おかげで、二日ほど下痢しました。
娘と孫が避難してきて、ご飯作らなければいけなくてストレスだったし、孫の食事には気を遣うし、胃がきりきりしました。

娘が「しんどい」とか、「仕事が大変、家のことができない。夫にイライラしてけんかした」ってメールしてくるのがストレスです。
でもバッチフラワーで前ほど引きずらなくなったと思います。

娘は産休で、もうしばらくしたら自宅に来るんですね。
また忙しくなります。
段取りしないとって思って不安です。
夢も見ますが、前ほど多くはなくなりました。

今回は、夢の中に大好きな叔母が出てきたんです。
「地震で大変だろうから手伝ってあげたい」って電話してきてくれて…、うれしかったです。

頭痛はあったんですけど、一回薬を飲んだだけでよくなりました。
以前は2,3日から一週間は薬を飲み続けないといけませんでしたから。
以前だったら、こんな、地震とかあると、頭痛で寝込んだりしていたと思います。
でも、以前より、軽くなっているように思います」

夢も減り、頭痛も軽くなるなど、効果を感じますが、不安はあとから、あとから湧いてくるようです。
バッチフラワーレメディだけでなく、ホメオパシーも勧めたほうがいいように思いました。
実は、初診時にホメオパシーのArs.albを考えていたのですが、ホメオパシーを勧めるのをためらっていたのです。
と言いますのは、1年前に他施設でホメオパシーを受けたことがあり、その際、効果不明だったうえに、「母親が問題」と言われて、はぁ?と思いやめた、と話されていたので、ホメオパシーに抵抗があるのではないかと思っていました。
恐る恐る尋ねてみますと、ホメオパシーを試したいとのことでしたので、Ars.albを処方しました。
バッチフラワーレメディも欲しいとのことでしたので、トリートメントボトルをお作りしました。

4回から6回目再診:不安も激減

4回目、再診

「今までは不安になるとドキドキ、せかせかしていたのですが、そういうのはなくなってきました。
以前は、何かあると、前もって不安になったりしたけど、だいぶなくなったと思います。

夢もひどいものをみなくなりました。
熟睡できていると思います」

5回目、再診

「気がせかせかしたり、胸がどきどきしたりすることはなくなりました。
悪夢もなくなりました」

6回目、再診

「明日から娘が産休で、また手伝いをしなければいけません。

それがね、先生、すごい大変なことがあったんです。
孫の喘息治療用に、盆休みの間だけ、吸入器を小児科から貸していただいてたんですよ。
その吸入器の部品を、娘がなくしたって言うんです。
えー!ってなって、ドキドキして気分が悪くなって、しんどくなってバッチフラワーレスキューを飲んで寝ました。

バッチフラワーを使うようになってから、不安も夢も、胸がドキドキするのも激減したと思います。

偏頭痛も激減しました」

悪夢をみなくなる

何か通常と異なることが起こると、ちょっとしたパニックに陥ったり、一瞬、不安でいっぱいになることはありますが、そのたびに、バッチフラワーレメディとレスキューを使って、自分自身を取り戻されています。
中でも、悪夢がなくなり、睡眠の質が向上した点は重要です。
悪夢は、薬での軽快を望めませんでした。

ホメオパシーでは、夢が変わることは効果を示す重要なサインと言われています。
バッチフラワーもホメオパシーも、ご自身にあっているとき、熟睡できるとよく言われます。

この後も、通院は続き、様々な出来事が起こりましたので、さらにその後の経過もご紹介します。

※今回の症例の経過は以下のブログにまとめています。
参考になさってください。
毎日、悪夢を見る
#Me Too
「こうあるべき」を手放す
不安神経症の栄養療法
幼少期の性被害

 

※ご本人の了解をいただき、掲載させていただいています。
趣旨をゆがめない程度に、年齢や性別などの背景を変えたり、
他の患者さんを組み合わせるなどして、実際の症例に変更を加えています。
また、理解しやすいよう、内容を単純にし、処方内容も一部に限定していることをご了承ください。

クリニック情報

「クリニック千里の森」は、栄養療法・バッチフラワーレメディ・ホメオパシー・催眠療法を用いた、補完代替医療・統合医療の心療内科クリニックです。完全予約制、自由診療となります。

完全予約制 月曜・水曜・金曜(14-17時)祝日休

※電話受付時間:平日 9:00〜18:00

住所
〒565-0874 大阪府吹田市古江台2-10-17
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