先日、日本臨床漢方医会に出席して、
豊中の佐守小児科、佐守先生の講演を聞きました。
そのなかで、漢方処方がその方に合っているかどうか、
このようなところでわかりますというお話がありました。
漢方が合っているときは、次のように感じます。
「何となくいいような気がする」
「香りがよくて、おいしい」
「漢方を飲んだ後、からだがあたたまる」
「気持ちが落ち着く」
「尿がよく出る。回数も多く、量も多い」
「便通がよくなる。おなかがすっきりする」
「体が軽くなる」
「よく眠れる。朝の目覚めがよい」
一方、漢方が合っていないときは、次のように感じます。
「なんとなく気分が落ち着かない」
「目がさえる」
「匂いがよくない」
「おいしくない」
「腹痛、下痢、便秘、食欲不振がひどくなる」
「尿の出が悪い」
「発疹が出る」
「動悸がする」
漢方が合っているとおいしく感じるというのはよく耳にします。
小さな子供でも、漢方処方が合っていると、
おいしいと言ってどんどん飲んでくれると言います。
味や香りがその人に合うかどうかということ以外に、
「何となくいいような気がする」
「気持ちが落ち着く」
といった感覚も挙げられていて、すごく納得しました。
バッチフラワーレメディやホメオパシーでも、
レメディが合っているとき、
「何となくいいような気がする」
「気持ちが落ち着く」
とよく言われるからです。
「バッチフラワーレメディやホメオパシーが合っているかどうか、どんなふうにわかりますか?」
という質問にはいつも、
「何となくいいような気がする、とよく言われます」
とお答えしているのですが、なんだか説得力に欠けるような気がしていました。
けれども、漢方が合っているときは、
何となくいいような気がして、気持ちが落ち着くんだとわかると、
やっぱり、「なんとなくいいような気がする」
というのは大事な感覚なんだと思います。
漢方が合っていると「よく眠れる。朝の目覚めがよい」というのもいいですね。
バッチフラワーレメディやホメオパシーでも、
「飲み始めてから、熟睡できるようになった」という声をよく聞きます。
ホメオパシーでは、レメディが合っていると夢も変わります。
「毎晩、悪夢を見て目が覚める」
「毎晩、嫌な夢を見る。それもすごくリアルな夢なんです」
という方が、
「悪夢を見なくなった」
「夢は見てると思うけど、目が覚めたら忘れてる」
と言われるようになるのです。
漢方は、合っているとおいしく、いい香りに感じますが、
バッチフラワーレメディやホメオパシーには、もともと香りはありません。
バッチフラワーレメディは、
保存のためグリセリンが含まれており、ほのかな甘みを感じます。
けれども、全く味を感じない方もいれば、甘くておいしいという方まで、人によって様々です。
ホメオパシーはもともとショ糖の粒ですので、ほのかな甘みを感じると思います。
バッチフラワーレメディやホメオパシーは、
漢方のようにその方に合っているとおいしい、というわけではなさそうです。
- 関連キーワード: