非常に多くの食品に、さまざまな食品添加物が使用されている現状をご存知でしょうか。
気をつけていないと、知らない間に多くの添加物を摂取してしまっているのです。
不調を感じておられる方は、添加物をできるだけ避けてみるようお伝えしています。
ここでは、腸内環境悪化とミネラル不足をもたらす可能性のある添加物を中心に解説していきましょう。
合成保存料
安息香酸ナトリウムをはじめとする「合成保存料」は、細菌やカビの増殖を抑え、腐敗を防ぎます。
食品の長期保存のためには必要なものかもしれません。
しかし、ヒトが「合成保存料」を含む食品を摂ると、体内でも同じことが起こります。
つまり、腸内細菌の増殖が抑えられてしまうのです。
その結果、腸内環境は悪化するでしょう。
リン酸塩
「リン酸塩」は食材の風味や食感、保存性をよくする食品添加物で、ハムやソーセージのぷりぷりした食感をだすためによく使われています。
リン酸は食品中のミネラルと結合するため、ミネラル吸収を阻害します。
このため、「リン酸塩」を含んだ食品を摂ることで、体内のミネラル不足を助長させます。
「リン酸塩」のリンは体内に入ると、ほぼ100%が吸収されます。
そのため、「リン酸塩」を含んだ食品を多く摂っていると、血中のリン濃度が上昇し、腎機能に悪影響を及ぼします。
腎臓のためにも、「リン酸塩」を含んだ食品は、摂りすぎないよう注意が必要です。
亜硝酸ナトリウム
ハムやソーセージには、発色をよくするため「亜硝酸ナトリウム」が使われています。
胃内で発がん性物質に変わるとされており、加工肉はあまり頻回にはとらないよう注意が必要です。
グルタミン酸ナトリウム
「調味料(アミノ酸)」と表現されるグルタミン酸ナトリウムは、神経興奮物質です。
グルタミン酸受容体が過剰に刺激されるため、自閉症の方には禁忌とされています。
さらに、より濃い味のものを欲するようになるなど味覚異常もおこします。
グルタミン酸ナトリウムをつくるとき、遺伝子組み換えトウモロコシが利用されている点にも注意が必要です。
化学調味料
「化学調味料」「たん白加水分解物」と「酵母エキス」は強い旨味を持つことから、味覚異常をおこします。
人口甘味料
アスパルテーム、スクラロースなどの「人口甘味料」はノンアルコールビール、スポーツドリンク、ジュースをはじめ、お菓子、弁当、総菜などさまざまな食品に使われています。
これには、昨今のゼロカロリーブームだけでなく、企業側の事情も絡んでいます。
人口甘味料は砂糖を使うよりはるかに低価格なため、企業にすれば使わない手はないわけです。
しかし、人口甘味料は腸内環境を悪化させます。
このため、ゼロカロリーなのに肥満になると指摘されており、できるだけ避けたほうがよい添加物です。
「人口甘味料」については、次のコラムでも解説しています。
「糖質ゼロビール」と「ビール」どっちを選ぶ?
成分表示を確認しよう
買い物の際、成分表示を確認していると、添加物を使用していない食品が少ないことに驚いてしまいます。
けれども負けないで、よりよい食品を探していただくことをおすすめします。
最近では、無添加、化学調味料不使用の商品も多くなりました。
不調改善のためにも買い物の際は、成分表示を確認して、安心安全な食品を購入していただきたいと思っています。
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