前回、医療用サプリメントと市販品とは、
原材料の品質と含有量が異なることをお話ししました。
今回は、両者の製造工程の違いについてお話しします。
医療用サプリメントは、GMP規格という、
医薬品を製造するための、厳しい工業規格を厳守して製造されていますが、
市販品は食品扱いとなり、食品工場で製造されます。
医療用サプリメントは、
成分や栄養素を壊さないよう、低温乾燥を行って製造していますが、
市販品は一般に、高温で一気に乾燥させるため、
高温に弱い栄養素は壊れてしまう可能性があります。
さらに、医療用サプリメントは、
最終完成品にすべての成分が、均質に含有されていなくてはなりません。
このため、完成品に表示量が入るように、あらかじめ原材料は多めに用意され、
完成品の成分が均一になるよう、
造粒機を使って、粒子を舞わせて材料を吹きかける方法を取るなど、
製造過程にはさまざまな工夫がなされています。
医療用サプリメントは、37度の水で30分以内に崩壊するように製造されますが、
市販品の中には崩壊しないものがあることもわかっています。
2008年に国民生活センターが行った、
市販サプリメント(コンドロイチン、グルコサミン)の
胃の中での溶けやすさに関するテストでは、
18銘柄中9銘柄は崩壊しなかったとの結果が出ています。
せっかくサプリメントをとっても、消化吸収されないのでは、意味がありませんね。
サプリメントの選択には注意が必要です。
次回は、医療用サプリメントの
吸収率を考えた配合内容についてお話しします。
院長 野口 由美
医学博士(大阪大学)/放射線診断専門医/抗加齢医学会専門医
関西医科大学卒 関西医科大学内科、大阪大学放射線科、九州大学心療内科
日本メディカルホメオパシー学会認定医
大阪大学で医学博士を取得。
内科・心療内科・放射線科での臨床経験を重ねた後、クリニック千里の森を開設。
西洋医学に加え、分子整合栄養医学や伝統医学、補完代替医療を取り入れ、一人ひとりに最適な治療を行っている。
