人が活動するために必要なエネルギーは、ひとつひとつの細胞のなかのミトコンドリアでつくられています。
このエネルギーをつくる過程では、ビタミンB群が必要です。
ビタミンB群が不足していると、エネルギーをつくることができません。
このため、ビタミンB群不足では、エネルギーを最も必要とする神経や筋肉、肝臓の働きが低下してしまうのです。
ビタミンB群のさまざまな働き
糖質の代謝に必要なビタミンB1
甘いものなどの糖質や、アルコールを多くとっている場合は、炭水化物の代謝に必要なビタミンB1が大量に消費されます。
気持ちの安定に重要なビタミンB6
脳内でセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質をつくる際にはビタミンB6が必要です。
ビタミンB6が不足すると不安感や抑うつがおこりやすく、精神的に不安定になり、悪夢を見るともいわれています。
造血のビタミン:葉酸、ビタミンB12
葉酸は、ビタミンB群のひとつで、妊娠初期に胎児の神経管形成に必要な栄養素としてよく知られています。
ビタミンB12とともに赤血球を作ることから、「造血のビタミン」と呼ばれ、年齢を問わず必要な栄養素です。
葉酸が不足すると赤血球が大きくなるため、末梢血管を通りにくくなることから、冷えを感じます。
脂質の代謝にたいせつなビタミンB2
脂質の代謝には、ビタミンB2が必要です。
そのほか、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生を助け、「発育のビタミン」とも呼ばれています。
ビタミンB群の摂り方
ビタミンBを多く含む食べ物は、豚肉、卵、レバー、全粒穀物です。
ビタミンB群はお互い助け合いながら働きます。
どれかひとつのビタミンBだけでは効果を発揮しにくいため、ビタミンB群として複合体としてとるのが望ましいです。
ビタミンB群のサプリメントをとると、尿が黄色になります。これはビタミンB2の色なのです。
尿の色を見て、「ビタミンが排泄されてしまって、もったいない」といわれる方がいらっしゃいますが、できるだけ黄色を保つ程度にとっていただくことをお勧めします。
風邪をひいたり、忙しくてストレスが多くなると、ビタミンB群が消費されるため、尿の色が薄くなります。
そのようなときは、いつもより多めにとっていただくほうがいいかもしれません。
院長 野口 由美
医学博士(大阪大学)/放射線診断専門医/抗加齢医学会専門医
関西医科大学卒 関西医科大学内科、大阪大学放射線科、九州大学心療内科
日本メディカルホメオパシー学会認定医
大阪大学で医学博士を取得。
内科・心療内科・放射線科での臨床経験を重ねた後、クリニック千里の森を開設。
西洋医学に加え、分子整合栄養医学や伝統医学、補完代替医療を取り入れ、一人ひとりに最適な治療を行っている。
