低血糖の予防策は、意外にも、日常の食事に隠されています。
血糖値の急激な変動を抑えることで、エネルギーは安定し、日々のパフォーマンス向上に直結します。
今日は、低血糖対策とはなにか、その2つのポイントを解説します。
急激な血糖値の変動を防ぐ!日々の食事のポイント
低血糖を防ぐためにたいせつなのは、
「血糖値を急激に上げる食べ物や食べ方を避ける」ということです。
血糖値が急上昇すると、すい臓からインシュリンが急速に、かつ大量に分泌されます。
すると血糖値は下がるどころか、急降下してしまいます。
低血糖におちいる背景には、血糖値の急上昇、急降下(血糖値乱高下)がみられます。
このため血糖値急上昇を防ぐことが、低血糖を防ぐことにつながるのです。
「血糖値を急上昇させる食べ物」の代表格は、砂糖を多く含むお菓子や、清涼飲料水です。
甘いお菓子や菓子パン、そしてジュースや缶コーヒーなどがあげられます。
それでは、「血糖値を急激に上げる食べ方」とはなんでしょう。
答えは、
「食事を抜く」
「食事と食事の間隔を長時間あける」
なのです。
食事を抜いたり、食事と食事の間隔を長時間あけると、血糖値の乱高下がおこりやすいのです。
どういうことか説明しますね。
食事間隔が血糖に与える影響
空腹時間が長く続くと低血糖になり、体は危機を感じて、アドレナリンなどを分泌して血糖値を上げようとします。
その血糖値が上がっているタイミングで食事をとると、血糖値は急上昇するのです。
このほかに、次のような理由も考えられます。
お腹がすくので、次の食事(朝食を抜いた場合は、昼食が次の食事になります)は、早食いや、ドカ食いになりがちです。
そのうえ、下がった血糖値を安定させようとして、糖質中心のものを選びがちです。
空腹時に、糖質中心の食事を早食い、ドカ食いすれば、血糖値は急上昇します。
すると、インシュリンが急速に、かつ大量に分泌され、血糖値は急降下してしまうわけです。
このように、食事と食事の間隔を長時間開けるのは、血糖コントロールの観点からみると良いことではありません。
血糖値を安定させるには、食事を抜いたり、食事と食事の間隔を長時間あけたりしないで、「規則正しく三食とる」ことが重要です。
お腹がすいたときの正しい対処法!健康的な補食のススメ
食事を抜いていなくても、食間にお腹が空いて「おやつ食べたいな」と思うことってありますよね。
おなかがすいたと感じているとき、血糖値は低くなっています。
そのため、体が糖分を要求してきます。
そこでお菓子を口にすると、血糖値は急上昇し、インシュリンが大量に分泌され、血糖値は再び急降下です。
お腹が空いてお菓子を食べたのに、結局、低血糖に逆戻りしてしまいました。
このような「食間にお腹がすく」ことに対してはどうしたらいいでしょう。
食事と食事の間に「補食をとる」ことをお勧めしています。
補食とはお菓子のような間食ではありません。
たとえば「ひと口おにぎり」のような、血糖値をゆっくりあげる食べ物を、お腹がすく前にとるのです。
お腹がすいているときは低血糖になっていて、すでに血糖を上昇させるホルモンが分泌されていますから、お腹がすいてから食べると血糖を上げやすいので、補食をとるタイミングは重要です。
「三食と補食」については、事項でも詳しくお話しいたします。
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