感情を抑えていると

41歳、会社員の女性の方です
26歳の時、リウマチと診断され、
今まで、さまざまな治療薬を試してきました。

どの薬も副作用のため使い続けることができず、治療に行き詰っています。
薬以外の治療法はないだろうかとずっと探していて、クリニックを見つけたそうです。

リウマチを発症したころは、
会社の上司にパワハラを受けるなどして、ひどいストレス状態でした。
同時に、同僚からのいじめにもあっていたと言います。

私はお話を聞いているうち、そのあまりにつらい内容に胸が苦しくなりました。
けれども、彼女は表情一つ変えず淡々と話されます。

感情を出さないようにしているのでしょうか、
それとも、
つらい話なので、感情を押し殺さないと話すことができないのでしょうか。

一通り話し終わったところで、尋ねてみました。
すると、両親からよく、
「あなたは感情を出しすぎよ。感情を抑えなさい」
と注意されてきたのだそうです。

腹立たしいことに対して怒るのはよくないことで、
ましてや、怒りを表に出すなんて決してしてはいけないこと、
そう思っていたそうです。

社会生活上、感情をそのまま表出することは、
確かにあまり良いことではないかもしれません。

けれども、常に感情を抑えていると、悲しみや苦しみを感じなくなるだけでなく、
うれしいこと、楽しいことまでわからなくなってしまいます。

自分が何をどう感じているのかわからなくなると、
自分が何を選択したいのかわからなくなり、
自分の進むべき道も見えなくなります。

感情を抑えること、特に怒りの感情を抑えることは
関節に何らかのよくない影響を及ぼすとの意見も見られます。
感情を抑えることは、リウマチ治療の妨げとなる可能性もあるでしょう。

それでは、感情を抑えないとは、どういうことでしょうか。
それは、むやみやたらと怒るとか、感情をあらわにするということではありません。

理不尽な状況にあっても抗議できない場合や、怒りを表に出せないとき、
そのような場合は、
「自分は今、怒っているな」
と自分の感情を確認するのです。

自分が今、感じている感情を否定しないで、
「私は今、何々と感じているな」
と認めてあげるだけでもいいのです。

このようなことをお話ししますと、しきりにうなずいておられます。
そして次に、バッチフラワーレメディを提案しました。

感情を表に出さず、抑圧している点には、
バッチフラワーレメディのアグリモニーをお出しします。

また、十数年以上前のこととはいえ、以前の会社でつらい思いをされていましたので、
スターオブベツレヘムは必要です。

また、今、怒りを感じているのなら、ホリーを出してもいいでしょう。

次に、ホメオパシーも考えてみます。
会社でパワハラやいじめに合い、
家では感情を抑制するよう求められ、
さまざまな感情を受けとめてもらえませんでした。

どうして私がこんな目にあわなくてはいけないの?
という心の叫びが聞こえてきそうです。

このような抑圧された怒りを抱えているときは、
staphysagriaが必要です。

3週間後の再診では、
髪を切ってすっきりして、かわいらしいワンピース姿で来院されました。

「私、いままで怒りを我慢してたんだなってことが分かりました。
誰に対しても、言いたいことを言ってこなかったんです。

ひどい目にあったときに、ひどいって言わなくてはいけないのに、我慢してしまう。
すると、抗議する機会を逃してしまって、そのままになってしまうんですね。

バッチフラワーレメディとホメオパシーを飲み始めてから、
どういうわけか、言いたいことをはっきり言うようになりました。

自分でもびっくりするぐらいです。
気が付いたら言葉にして言ってた!って感じです。

そしたら、周りの人の態度が変わりました。
口調も柔らかくなったと思う。

何々してもいいですか?とか、何々してもらえる?とか、
私に許可を求めてくるようになったんです。

以前は、あなたが何々すべきと、勝手に決められて命令されるばかりだったけど、
私の意見を聞いてくれるようになりました。
ほんと、びっくりしています。

そしたら、私はとても楽になりました。
気持ちが楽になって、
体調も良くなってきたと思います」

明るい表情で、はきはきと話されます。
これからも、治療を続けていくことになりました。

※ご本人の了解をいただき、掲載させていただいています。
趣旨をゆがめない程度に、年齢や性別などの背景を変えたり、
他の患者さんを組み合わせるなどして、実際の症例に変更を加えています。
また、理解しやすいよう、内容を単純にし、処方内容も一部に限定していることをご了承ください。