- 栄養素不足は病気や不調の原因に
- 私たちの体を構成する細胞は、私たちが食べたものを材料にして、常に入れ替わっています。
そのため、栄養素の不足は、「疲れやすい」、「風邪をひきやすい」、「よく頭痛がする」などの様々な体調不良の原因となります。
それだけでなく、うつ病や様々な慢性疾患も栄養素の不足が関係していることがわかってきました。
栄養素の不足というと、十分な栄養を摂取できない状況を思い浮かべるかもしれません。
実は、ストレスや偏った食事により、特定の栄養素が消費されて不足する場合があります。
また、現代社会では、特定の栄養素が不足しやすいという報告もあるなど、栄養素の不足は想像以上に起こりやすいのです。 - 栄養素を用いて整える治療
- 風邪とがんでは、ビタミンCの必要量が異なるように、治療目的によって栄養素の必要量は異なります。
また、ビタミンの中には体内で作られるものもあり、人によって作られる量が異なるため、必要量に個人差がみられます。
消化吸収能力にも個人差がみられますし、長期間にわたりストレスにさらされることで、著しい消化吸収障害が起こることもわかってきました。
そのためカウンセリングに加え、血液検査やバイオメディカル検査を行い、栄養解析をもとに、必要な栄養素と量を決定します。
カウンセリングでは普段の食生活や生活習慣など、多岐にわたってお話をうかがい、生活スタイルにあった食事を提案し、必要に応じて医療用サプリメントも処方します。
サプリメントよりも重要なのは、体に取り入れるべきでないものや、不必要なものをなるべく取り込まないよう注意を払うことです。そのために、日常で気を付けるべき点もお伝えします。
医療機関でのみ取り扱われる高品質のサプリメント
当院で扱っているサプリメントは、医療品基準のGMP工場(※)で作られた高品質・高濃度の医療用サプリメントです。
これらのサプリメントは、天然由来の高品質な原材料を用い、抽出・濃縮方法を工夫することで、効率の良い高単位での摂取が可能です。
※GMP工場とは、公益財団法人日本健康・栄養食品協会(厚生大臣認可)認定の工場です。原料から出荷まで厳重な管理基準のもとに、安全、高品質に製造されています。
このようなことでお悩みの方におすすめします
疲れやすいなどの体調不良に
- 休んでも疲れがとれない
風邪にかかりやすい - 頭痛・立ちくらみ・めまいがする
- 爪が割れる・湿疹ができやすい・
口内炎になりやすい
落ち込みやすいなどの心の不調に
- 物音にびくっとしてしまう
神経過敏になる - 無性にイライラしてしまう
落ち着かない - 理由もないのに気分が沈んでしまう
やる気が起きない
病院を受診したが症状はよくならない
- 人間ドックや健康診断で異常はないが
体調不良が続いている - 体調不良で病院を受診したが、
病気ではないと言われる - 病院で薬を処方されたが、
症状は良くならない
栄養素が不足すると、このような症状が見られます
栄養素 | 栄養素の働き | 不足した場合 | 栄養素が含まれる食材 |
---|---|---|---|
亜 鉛 |
新陳代謝を促進し、傷の修復を促します。免疫やホルモン合成にもかかわります。 |
脱毛、味覚障害が見られます。皮膚トラブルが起こりやすく、傷の治りが悪くなります。 |
牡蠣、のり、ごま等 |
鉄(ヘム鉄) |
コラーゲンの生成、免疫に関係しています。鉄には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があり、吸収率の高い「ヘム鉄」をおすすめしています。 |
貧血による疲労感。肌、髪、爪の質が低下する。あざができやすい。憂鬱になりやすい。 |
レバー・かつお・小松菜・あさり・ほたて等 |
ビタミンB群 |
ビタミンB群とは、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの総称です。これらは単独では効果を発揮しにくく、お互い助け合いながら働くことから、ビタミンB群として摂取することが望ましいのです。神経や脳に作用するもの、脂質や糖質の分解を助けるものなど多岐に渡ります。 |
口内炎・疲労感・集中力の低下などを引き起こします。ビタミンBはストレスや喫煙・アルコール摂取、頭脳作業により多く消費され、不足がちになります。 |
豚ヒレ肉・うなぎ・納豆・たらこ・ナッツ類・バナナ等 |
ビタミンD |
カルシウムの吸収、代謝に関与し、免疫向上、骨粗しょう症予防作用があり、がんの抑制にも働きます。 |
ビタミンDは日光を浴びることで体内で生成されます。骨粗しょう症の原因となったり、気分の落ち込みやうつ病など、精神面にも影響が及びます。外出の機会の少ない方や、日焼けを極度に気にかける方は、不足している可能性があります。 |
にしん・うなぎ・しらす干し・干ししいたけ・まいたけ・卵黄等 |
ナイアシン |
ナイアシンはビタミンB群に属する水溶性ビタミン一つです。さまざまな酸化還元酵素の補酵素として、糖質、脂質、たんぱく質の代謝に不可欠なビタミンです。また、GABAやドーパミン、セロトニンなどの神経伝達物質を構成するための要素として重要な役割を果たしています。 |
不足すると、不安・不眠・イライラなど精神面に大きな影響をきたすことがあります。 |
たらこ、かつお、まぐろ、いわし、レバー、ピーナッツ、鶏肉、舞茸 |
栄養療法の治療方針について
当院の栄養療法では、予算や通院の頻度などご希望にあわせて治療方針を立てていきます。
血液検査の結果(検診・ドックでも構いません)をお持ちの方はご持参ください。検査結果をもとに、現在の栄養状態を解析します。
データがない場合は、当院で血液検査を受けていただくこともできますし、さらに必要な検査があれば説明させていただきます。
栄養療法では、消化吸収を含めた腸内環境の改善が重要です。
不足した栄養素をただ補充するというだけではなく、不足の原因を調べ、根本原因に対する治療を行います。
栄養療法 診療の流れ
問診と解析
お困りの症状をお聞きし、普段の食生活や生活習慣などについて詳しくうかがいます。
血液検査結果、バイオメディカル検査をもとに根本原因を探ります。
当院で血液検査を受けられた場合、結果は1~2週間後となります。
バイオメディカル検査は、結果判明までに約1ヶ月ほどかかります。
栄養指導、サプリメント処方当日
あなたの生活スタイルにあったお食事の仕方を提案し、適切なサプリメントを処方します。
内容やご予算についてはお気軽にご相談ください。
(※サプリメントは実費をいただいています。)
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栄養療法の検査
他院での検査結果をお持ちの方は、ご持参いただきましたら診察の際、参考にさせていただいております。
その際、検査ごとに解析料金(5,000円~)をいいただいています。
栄養療法のための血液検査
症状を引き起こしている原因を探るため、血液検査を用いて全身状態を確認します。
一般によく行われている血液検査項目だけではなく、栄養解析に必要な検査項目を加えた、多項目にわたる血液検査です。
フェリチン、亜鉛 銅や血中ビタミンD濃度、甲状腺ホルモン検査などを含む約60項目を検査します。
通常の病院での血液検査の読み方とは異なる方法を用いて、栄養解析を行います。
不足している栄養素、たんぱく代謝や胃酸分泌、消化吸収の異常、さらには炎症の有無などを推し量ることができます。
オリゴスキャン
オリゴスキャンは、組織中のミネラル、有害金属を測定する検査機器です。
検査方法はとても簡単、手のひらにセンサーをあてるだけなので、痛みもありません。
数分待つだけで測定結果がわかりますので、検査後すぐに結果説明をさせていただきます。
オリゴスキャンについての詳細は、オリゴスキャンのページを参考になさってください。
バイオメディカル検査
当院では、症状の根本原因を見つけるため、血液検査に加えて、「バイオメディカル検査」を用いています。
バイオメディカル検査を通して、身体のどの部分が、どのようにバランスを崩しているのかを知ることができます。
- 毛髪重金属ミネラル検査
- 毛髪から検出される重金属やミネラルを見ることで、重金属の排泄能力やミネラルバランスなどを判断することができます。
後頭部数箇所の毛髪を、根元付近から約3cmほど(約50-100本)カットして提出していただきます。
- 尿有機酸検査
- 尿中に排出される代謝産物、有機酸を測定する事により、ミトコンドリア機能や身体の解毒機能などを評価する事ができます。
さらには、腸管内カンジダやアスペルギルスの増殖についても判断することができます。
朝起きてすぐの尿を提出していただきます。
- 遅延型アレルギー検査
- 少量の血液を採取し、190種類以上の食材の遅延型アレルギーを検査します。
遅延型アレルギー検査からは、腸管粘膜の損傷程度や、リーキーガットの有無を知ることができます。
- 唾液コルチゾール検査
- 1日4回(8時、12時、16時、24時)唾液を採取していただき、唾液中のコルチゾールを測定します。
通常、コルチゾールの値は朝が最も高く、夕方にかけて低下します。
ところが副腎機能が低下すると、朝のコルチゾール値が低下するなど、コルチゾールの分泌パターン(日内リズム)に変化がみられます。
このように、唾液コルチゾール値と日内変動から、副腎疲労の有無と重症度を知ることができます。
- 総合便検査
- 便を調べる事により腸内細菌叢のバランスや、腸管の炎症の有無、消化酵素の分泌程度、
腸管免疫の状態などを知ることができます。
取り扱いサプリメントのご紹介
ヘルシーパス
ビタミンB群30
ビタミンC-400
ビタミンD
グルコン酸亜鉛10
αリポ酸
オメガ3系脂肪酸プラス
還元型コエンザイムQ10
ヘム鉄
MSS DUOシリーズ
NB-X
ナイアシンアミド250
葉酸+B12
C250+αリポ酸
D5000 ミセル
Fe9 ヘム&ビオ
亜鉛 ビオ
オリーブX
ナチュメディカ
VB100
ナイアシン
ビタミンC2000
マグネシウム
亜鉛&銅
ヘム鉄
アルベックス
クレアラボ
コンプリート・バイオティック・パウダー
栄養療法の症例紹介
夜間頻尿、早朝覚醒は夜間低血糖が原因かもしれません
結婚の翌月にパニック障害を発症し、投薬治療で一時軽快したものの、5年経っても薬をやめることができません。さらに早朝覚醒と夜間頻尿が出現し悪化するため来院されました。コロナ感染に対する強い不安の裏には、ご主人の言動や毒親の影響が見え隠れします。さらに低血糖も原因と考えられ低血糖対策としての補食を勧めました。
傷を早くきれいに治す
通勤途中、派手に転んでしまい、かなり広範囲の擦り傷ができてしまった女性に、傷を早くきれいに治す方法をお伝えしたところ、整形外科医に感心されるほど、早く、きれいに治って感激されたお話です。傷を早くきれいに治すには、どのようなことに気を付けるとよいのか、栄養面からも解説しています。
よくあるご質問
- 栄養療法に興味はあるのですが、自分の病状に合っているのかどうかわかりません。
- 血液検査結果をもとに栄養解析を行い、不足している栄養素があれば、それがどのような問題を引き起こすのか、また、どのような症状が起こりやすいのかなどについて説明します。
さらに、食事で気を付けていただきたいポイントや、おすすめのサプリメントについてもお話しします。サプリメントはおすすめのものをすべて購入しなければいけないということはありません。重要度の高いものからお試しいただくなど、ご希望やご予算に合わせて処方しています。 - サプリメントに興味はあるのですが、カウンセリングのみ受けることはできないでしょうか?
- サプリメントの相談も受け付けています。
診察後に、必ずサプリメントを購入しなければいけないということはありませんので、気軽に相談してください。 - どのようなサプリメントを取り扱っているのですか?
- 医療機関のみで使用されている、医療用サプリメントです。
天然由来の高品質な原材料が用いられ、吸収効率を高めるよう考慮されています。
また、高濃度、高純度、高品質を保つため、製造過程上の抽出、濃縮方法にも工夫が施されています。
公益財団法人日本健康・栄養食品協会(平成4年厚生大臣認可)認定のGMP工場にて原材料の受け入れから最終製品の出荷に至るまで厳重な管理基準のもと、安全かつ高品質に製造されています。 - 効果はどのようにわかりますか?
- 症状の改善から効果を感じられますし、さらに、血液検査結果の改善からも効果を見ることができます。
治療前後で、症状のチェックシートに記入いただきますので、ご自身が気づいておられない症状の改善を知ることもできます。
クリニック情報
「クリニック千里の森」は、栄養療法・バッチフラワーレメディ・ホメオパシー・催眠療法を用いた、補完代替医療・統合医療の心療内科クリニックです。完全予約制、自由診療となります。
完全予約制 月曜・水曜・金曜(14-17時)祝日休
※電話受付時間:平日 9:00〜18:00
- 住所
- 〒565-0874 大阪府吹田市古江台2-10-17
グリーンプラザ千里古江台303号室 - 最寄り駅
- 阪急電鉄「北千里」駅徒歩8分