お酒を飲んだあと、なぜか甘いものが食べたくなる。
食事は十分に食べたはずなのに、二次会でパフェを注文したくなる。
こんな経験、ありませんか。
実は、このような行動には、低血糖が関係しているのです。
お酒を飲むと、肝臓はアルコールの処理を優先する
肝臓は、アルコールを処理するほか、血糖を保つ仕事もしています。
食事から時間がたち、血糖が下がってくると、肝臓は蓄えていた糖を血液中に送り出したり、新たに糖をつくったりして、血糖が下がりすぎないようにコントロールしています。
お酒を飲むと、肝臓はアルコールの処理を優先します。
アルコールは身体にとって、できるだけ早く処理して外に出したいものだからです。
そのため、肝臓が普段行っている「血糖を保つ仕事」が後回しになってしまい、血糖は下がりやすくなるのです。
血糖が下がると、身体は甘いものを求める
血糖が下がると、身体は「すぐに血糖を上げる食べ物」が欲しくなります。
そのため、
「デザートが食べたい」
「お酒の後に、無性にアイスクリームが食べたくなる」
ということが起こります。
これは、単にアイスクリームが好きだからでも、ましてや意思が弱いからでもありません。
下がった血糖を上げようとして、体が甘いものを求めているからなのです。
食べたい気持ちを抑えにくくなる
血糖が下がると、影響を受けるのは身体だけではありません。
脳が働くには、ブドウ糖が必要です。
そのため、血糖が下がると、頭がぼんやりして、判断力や自制心が働きにくくなります。
「もう十分食べたから、やめておこう」といった理性的な判断がしにくくなるのです。
さらに、お酒の影響で、普段よりも理性的な判断がしにくくなっています。
つまり、お酒を飲んだあとは、
「低血糖によって甘いものが欲しくなる」
「低血糖とアルコールの影響で、その欲求を抑えにくくなる」
という二つのことが重なります。
そのため、アイスクリーム、さらにチョコレートやケーキも食べたくなるのです。
実は、恥ずかしながら、私自身も、同じ経験がありました
以前は、食事会や飲み会のあと、夜遅く帰宅してから、アイスクリームやチョコレートを次々に食べてしまっていました。
食事をしてきたはずなのに、なぜこれほど甘いものが欲しくなるのか、当時はよくわかっていませんでした。
今振り返ると、低血糖によって甘いものが欲しくなり、さらに判断力や自制心も働きにくくなっていたのだと思います。
低血糖が改善した今では、食事会のあとに、甘いものを食べたいと思うことはなくなりました。
飲み会の後にスイーツの過食を防ぐには
飲み会のあとにスイーツをたくさん食べてしまうのを防ぐには、どうしたらいいでしょうか。
低血糖にならないよう、飲み会の前から準備しておくとよいでしょう。
空腹のまま飲み会に参加するのではなく、あらかじめ小さなおにぎりなどを食べておくのです。
飲み会では、お酒とおかずだけで済ませず、ごはんも食べるようにします。
ごはんと一緒に、肉や魚、卵、豆腐などのタンパク質をとり、血糖を急上昇させない食べ方をすることも大切です。
血糖を安定させることで、飲み会のあとに無性に甘いものが食べたくなるのを防ぎやすくなります。
院長 野口 由美
医学博士(大阪大学)/放射線診断専門医/抗加齢医学会専門医
関西医科大学卒 関西医科大学内科、大阪大学放射線科、九州大学心療内科
日本メディカルホメオパシー学会認定医
大阪大学で医学博士を取得。
内科・心療内科・放射線科での臨床経験を重ねた後、クリニック千里の森を開設。
西洋医学に加え、分子整合栄養医学や伝統医学、補完代替医療を取り入れ、一人ひとりに最適な治療を行っている。
