会社に行きたくない

大学卒業後、就職した会社の業務に困難を感じ、抑うつ状態で受診された方にバッチフラワーを提案した経過を紹介します。

1)毎日、会社に行くのが辛くてたまらない
2)さらに身体症状も出現
3)バッチフラワーの提案
4)バッチフラワー使用後の経過

1)毎日、会社に行くのが辛くてたまらない

奈保子さんは、IT企業にお勤めの23歳の女性です。
就職して一か月もたたないうちに、この会社で勤務を続けるのは無理だと思うようになりました。
業務内容が難しくて、理解できないのです。

毎日、必死で本を読み、調べながら仕事しているのですが、肝心なことは書かれていなくて、結局、何もわからないまま、時間だけが過ぎていきます。
先輩に質問したくても、何をどう尋ねたらいいのかもわかりません。
なんとか質問事項をまとめて聞きに行っても、先輩が何を話しているのか全く理解できません。
せっかく先輩が時間を取って教えてくれているのに、全く理解できない自分が情けなくて、さらに悲しくなってしまうのです。

先輩たちは、
「最初は難しくてわからないと思うけど、焦らなくていいから」
と言ってくれます。
でも、そう言われれば、言われるほど、本当に自分はだめだと思ってしまいます。

「会社の人たちは、みんなほんとうにいい方ばかりなんです。
なにもできない自分のことを責めたりする人はひとりもいません。
こんないい会社を辞めたいと思う自分は、本当にだめだって思うんです」

2)さらに身体症状も出現

「最近は、何か仕事をしようとすると、心臓がどきどきするようになりました。
時には、吐き気がしたり、急に胃が痛くなったりします。
突然、涙があふれてきて、トイレに駆け込んで泣き続けてしまったこともあります」

「就職活動中は、何十社も受けて、やっとつかんだ仕事です。
そんなに簡単に辞めてしまっていいのかという気持ちもあります。
どんなに辛くても、せめて一年は頑張ろうと心に決めたのに…、
最近は気持ちさえついて行かなくなりました」

「朝、起きられなくなってしまったんです。
なんとか家を出ても、電車の中で気分が悪くなったりします。
会社の最寄り駅に着いたら、急に涙が止まらなくなってしまったこともありました。
会社に行くのがほんとうにつらくてつらくてたまりません」

あふれる涙を押さえながら、話してくださいました。
毎日がとてもつらくて、どうしたらいいのかわからないとおっしゃいます。

3)バッチフラワーの提案

バッチフラワーを希望されましたので、まず、ゲンチアナをお出ししました。
ゲンチアナは、
物事がうまくいかなかったり、困難に直面して、自分に対する自信や信頼を失い、落ち込んでしまう人のためのレメディです。

ゲンチアナを飲んで自信を取り戻すことで、自力で問題を解決できると確信することができるでしょう。

また、不安でいっぱいなところには、ミムラスが必要です。
毎朝、会社に行くとき、気分が悪くなってしまうほど不安になる。
仕事をしようとすると、不安でどきどきする。
帰宅後も、会社のことを考えると、不安でいっぱいになる。
このようなたくさんの不安な気持ちに対応します。

ミムラスは、「こんなことが心配」、「このようなことで不安になる」といった、原因のはっきりした不安に働きかけます。

仕事を終えて帰宅してからも、仕事のことをずっと考えてしまうところにはホワイトチェストナットが必要です。

ずっと考えることで、よい解決法が見つかればよいのですが、解決法はおろか、不安や心配事が次から次へと湧き起こり、頭の中で堂々巡りをしてしまっています。
その結果、気持ちを切り替えることもできず、追い詰められてしまいました。

ホワイトチェストナットは、頭の中の堂々巡りを止め、心の乱れを整えます。
重要なことと、そうでないことを分け、自身の考えを整理できるようになると、建設的な解決策を見つけられるようになります。

4)バッチフラワー使用後の経過

3週間後、
表情がとてもやわらかく明るくなり、初診時とはまるで別人のようです。
バッチフラワーを飲んで気持ちがとても楽になったと言われます。

初診の翌週、思い切って、上司に相談したそうです。
しばらくお休みさせてもらい、ゆっくり考えた結果、会社を辞めて新たな仕事を探すことに決めました。

もうすでに、ハローワークにも足を運んでいるとのこと。
思いは未来に向かっていました。

※2019年2月8日の記事に加筆修正を加えています。

※ご本人の了解をいただき、掲載させていただいています。
趣旨をゆがめない程度に、年齢や性別などの背景を変えたり、
他の患者さんを組み合わせるなどして、実際の症例に変更を加えています。
また、理解しやすいよう、内容を単純にし、処方内容も一部に限定していることをご了承ください。