毒親育ちさんは不安を感じやすい のなかで、
両親ともに毒親のもとで育った女性医師の方が、
「肩こり、腰痛で悩んでいる」
と話しています。
実は、毒親育ちの方は、肩こり、腰痛や頭痛など、
体の過緊張からくる痛みで、悩んでいる方が少なくありません。
毒親育ちは、24時間戦っています
毒親育ちさんは、幼いころ、常に、両親の機嫌をうかがい、
「今日は怒っていないかなぁ?」
「今日はどんなようすだろう?」
と毎日、両親の顔色をうかがいながら、生活しなければなりませんでした。
そのため、一日中、つねに緊張状態が続いていたのです。
気を抜くと、いつ、どこから、矢が飛んで浮くるのか、まったくわかりません。
家の中では、注意を怠らず、つねに心と体のアンテナをはって、見張っていなければならなかったのです。
幼少時から、ずっと、24時間、臨戦態勢が続いているわけですから、
おとなになって独立したとしても、
すぐに臨戦態勢を解き、リラックスできるわけではないんですね。
人によっては、緊張をとるってどういうことかわからない、
リラックスしようにも、リラックスってどういう状態かわからないっていう人だっています。
マッサージなどをしてもらったとき、思いもかけないところに力が入っていることに気がついて、驚いたことはないでしょうか。
幼少時から、からだと心に染み付いた24時間臨戦態勢モードは、
大人になったからといって、すぐに消え去り、
お気楽モードに切り替わるなんてことはありません。
もう、親の庇護にあるわけでもないのに、なかなか鎧を脱ぐことができないんです。
そのうえ、職場でも、知らず知らずのうちに、人の顔色をうかがう癖が出てしまいます。
そうして、気づかぬうちに、幼少期と同様に、24時間臨戦態勢が継続してしまうのです。
こうなったらもう、いくつになっても、鎧を脱ぐことはできないですよね。
自分をいたわる時間を持とう
こどものころからずっと、一日中緊張して、からだもこころも臨戦態勢のまま、
大人になってもリラックスできなければ、
肩こり、腰痛や、慢性の頭痛に悩まされていたとしても不思議ではありません。
つねに緊張をしいられ、ひどい肩こりに悩んでいる方は、
自分の部屋などの安心できる場所で、ひとりになれる時間を持ちましょう。
お気に入りの紅茶を飲んだり、
好きな香りのアロマを焚いたり、
お風呂に浸かったりして、
リラックスできる時間を作ります。
そして、「ここは大丈夫だから、安心してね」って自分に声をかけてあげましょう。
頭から、首、肩、胸と、順番に体の力を抜いていき、からだ全体の緊張をときほぐしていきます。
瞑想の習慣も、自身の緊張に気づき、緊張を解くよい方法です。
椅子に座って、目を閉じ、自身の呼吸に意識を集中します。
5分でも大丈夫、
自分を大切に扱う、自分だけの時間を持ちましょう。
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※ご本人の了解をいただき、掲載させていただいています。
趣旨をゆがめない程度に、年齢や性別などの背景を変えたり、
他の患者さんを組み合わせるなどして、実際の症例に変更を加えています。
また、理解しやすいよう、内容を単純にし、処方内容も一部に限定していることをご了承ください。
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