こどもをコントロールする母親

45歳の女性が、不安と息苦しさのため外出できなくなり、診療を希望されました。

心療内科を受診したのですが、処方薬を服用したところ、今までにない症状が現れ、さらに不安になってしまったといいます。

そのため、薬を使わないでなんとか元気になりたいとオンライン診療を希望されました。

お話しを聞くうち、20代のころ、パニック障害と産後うつを経験したことを話されます。

すると、そのつらい思い出が、幼いころを思い出させたのか、幼少時のつらい思い出を話し始めました。

子供のころから、母親のコントロールが強く、親の期待に応えようと必死に頑張っていたこと、
頑張ったけれども認めてもらえずつらかったことを、涙しながら話されます。

そのつらい思い出と、現在の症状に対して、ホメオパシーと栄養療法を提案し、
さらに、軽い瞑想状態で、幼少時退行催眠療法を行いました。

 

不安で外出できない

さおりさんは自営業を営む45歳の女性です。

半年前から、喉のつかえや息苦しさを感じています。

ときに過呼吸発作のようになって胸が苦しくなることもあります。

いつ症状がでてくるのかわからないので、常に不安でしかたありません。

近所のスーパーやコンビニに行くことすらできなくなりました。

郊外に住んでいるので、車移動が必要なのですが、運転するのが怖いので、最近は運転を控えています。

困り果てて、心療内科を受診し、処方薬を服用したところ、背中全体にぞわぞわとした感じが広がり、さらに不安になってしまいました。

それ以来、治療を中断しています。

パニック障害、産後うつを経験

20代のころ、会社の仕事が忙しく、休みも取れない状況だったとき、パニック障害になったことがあります。

その後、結婚し、出産したのですが、「うまく育てられるのだろうか」と不安になり、産後うつを患いました。

子供が生まれて、これで幸せになれると思っていたのに、うつになってしまって、底なし沼に落っこちたみたいで、とてもつらかったです。

母親のコントロール

実は、自分がこどものころ、母親のコントロールがひどくて、とてもつらかったんです。

なにかというと、すぐに、

「あんたにはできない。できるわけがない」

「早くしなさい、なに、ぐずぐずしているのよ」

「こんなんだから、あんたはだめなのよ」

と言われ続けてきました。

それがすごくつらかったです。

 

半年前から、自営業がとても忙しくなり、母が手伝いに来てくれるようになったんですけど、

どうもそれ以来、不安症状がでるようになった気がします。

とくに夕方になると、苦しくなるんです。

なぜ夕方になると胸が苦しくなってくるのかなってずっとかんがえていたんですね。

そしたら…。

私が子供のころからずっと母は仕事をしていて、夕方に仕事から帰ってくるんです。

夕方になると、

「今日は母の機嫌はどうかな?

機嫌悪くないかな?」

って、不安になるんですよ。

帰宅する時間が近づくにつれて心臓がバクバクしてくるんです。

毎日夕方になると、どきどきしながら母を迎えていたことを思い出しました。

母の機嫌が悪いと、怒られるんです。

そうすると、自分が悪いと思ってしまうんです。

一生懸命、やっているつもりなのに、できてないって言われて、自分はできないと思ってしまいます。

夕方、日が傾いてくると、どんどんドキドキしてくるんです。

子供のころの、夕方になると、どきどきして、苦しくなる感じを思い出してしまったみたいです。

母がいると、私の家なのに私の居場所がない

私が忙しくて家のことができないから、母に手伝いに来てもらっているのに、

「ほんとに汚いわね、ちょっとはそうじしなさいよ」とか、

「こんなになるまでほっといて、いったいあんたは毎日何をやっているの」って文句を言ってきます。

いやいや、私ができないから、お金払ってお母さんに手伝いにきてもらっているんだけどって思います。

それに、母が家にいるときは、私の居場所がない気がします。

私の家なのに…、悲しいです。

 

母親のことがストレスになっているのなら、距離を置いた方がいいですね。

仕事が忙しくて、家のことができないのなら、業者さんに頼んだ方が楽かもしれないです。

業者さんは、お母様のように、汚いわねとか、いちいち文句言ったりしないで、きれいにしてくれますよ。

 

はい、そうですね。専門の会社に依頼することにします。

母にはもう大丈夫だからって言ってことわります。

断るって思ったら、それだけで、なんだか気が楽になりました。

軽い瞑想状態で行う幼少時退行催眠療法

小さい時のことを思い出したと言われました。

小さい時のさおりさんは、お母さんの期待に応えようと、勉強も、クラブ活動も頑張っていたと言われていましたね。

そんな小さいさおりさんに、なんと言ってあげたいですか?

少し、目を閉じて、想像してみましょう。

小さいさおりさんは今、どんな様子ですか?

「なんだか、小さくなっています」

小さくなっているのね。

そんなさおりさんに、なんといって声をかけますか?

「よくがんばっているね。

ちゃんと私はみているよ。

がんばっていること、私は知っているよ。

って声をかけてあげたいです」

「だれも、自分のことを認めてくれない、

だれも自分のことなんか見てくれていない、

って思っていたので、私はちゃんと見ているよって伝えたいです」

それでは、そのように、小さいさおりさんに声をかけてあげて下さい。

小さいさおりさんはどんな様子ですか?

「笑っています」

笑っているさおりさんを見て、どんな感じ?

「よかったです。

胸がふんわりと暖かくなる感じです。

ちょっと元気になった気がします」

他にも話しかけたいことがあれば、言ってあげてください。

もし、小さいさおりさんが遊びに行きたい、とか、どこかに行きたい様子なら、一緒にでかけてもいいですよ。

「公園に行きたいと言っています」

それでは、二人で、公園に行きましょう。

公園で何をしますか?

好きなことをして自由に遊んでください。

今、どんな様子ですか?

「ニコニコしています」

今、おとなのさおりさんはどんか気持ち?

「あたたかい気持ちがします。

なんだか、気持ちが楽になりました」

これから、小さいさおりさんに、毎日、話しかけてください。

小さいさおりさんが癒されて元気になると、
おとなのさおりさんも癒されて元気になっていきます。

幼少時のつらい体験にホメオパシーを選ぶ

幼少時のつらい体験を思い出しつらい気持ちになってしまうさおりさんには、ホメオパシーのstaphysagriaをお出しします。

過去のつらい出来事のため、悲しくてやりきれない気持ちを抱えていますが、

それと同時に、その気持ちをどうしたらいいのかわからず、やり場のない怒りも感じられます。

そのような、「どうして私がこんな目にあわなくてはいけないの?!」という感情に働きかけます。

ホメオパシーがあっていると、徐々に嫌な思い出を思い出さなくなります。

思い出したとしても、今までのようなつらい気持ちにからめとられることはなくなるでしょう。

嫌な思い出を忘れてしまうわけではありません。

忘れることはないのですが、幼いころのことを俯瞰してみることができるようになるでしょう。

感情面と体調不良に栄養療法

「仕事が忙しくて、体力の限界を感じています。

仕事が立て込むと、もうダメだって気分になります。

どうにかならないでしょうか」というご質問です。

20代から、よく貧血を指摘されていたとのこと。

また、20代のとき、パニック障害の既往があり、産後うつで治療もされています。

ヘム鉄とビタミンB群が不足しているのかもしれません。

両者とも、エネルギー産生に重要な栄養素ですので、不足すると、疲れやすくなります。

また、栄養素が不足していると、神経伝達物質をうまく作ることができません。

そのため、気持ちが落ち込みがちになったり、人によっては、いらいらしがちだったり、不眠になる方もいらっしゃいます。

「よく、こどもに、いらいらってして、大声で怒鳴ったりしてしまいます。

わたし、どうしちゃったんだろうかって思っていました。

栄養素だったんですね」

ホメオパシーと栄養療法を始めていただいたその後の経過は、また、次回お伝えします。

※ご本人の了解をいただき、掲載させていただいています。
趣旨をゆがめない程度に、年齢や性別などの背景を変えたり、
他の患者さんを組み合わせるなどして、実際の症例に変更を加えています。
また、理解しやすいよう、内容を単純にし、処方内容も一部に限定していることをご了承ください。

クリニック情報

「クリニック千里の森」は、バッチフラワーレメディ・ホメオパシー・栄養療法・催眠療法を用いた、補完代替医療・統合医療の心療内科クリニックです。完全予約制、自由診療となります。

完全予約制 月曜・火曜(15~17時)

住所
〒565-0874 大阪府吹田市古江台2-10-17
グリーンプラザ千里古江台303号室
最寄り駅
阪急電鉄「北千里」駅徒歩8分

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