今回は、前回の、こどもをコントロールする母親の続きです。
不安と息苦しさのため外出もままならなかったさおりさんですが、ホメオパシーと栄養療法を始めたところ、不安はなくなり、外出も運転もできるようになりました。
ホメオパシーをはじめたところ、激しい怒りをぶちまける夢を見て、目が覚めるとすっきりしていたという経験を話されます。
実生活でも、怒りを感じる場面が多くなったといいます。
それだけ、今まで我慢していた、もしくは怒りを感じないようにしていたということかもしれません。
今回は、怒りに対して、バッチフラワーレメディを選びました。
夢のなかで怒りをぶちまける
オンライン診療の数日後、メールをいただきました。
「診察のなかで、自分のいたみに気づいてあげられたからなのか、すごく気分が明るくなりました。
ホメオパシーをはじめた日の夜、夢の中で、母親にものすごい罵声をあびせて、怒りをぶちまけている自分がいました。
自分でも引くくらい、涙もよだれも鼻水も、いっぱいながして、声にならないほどの怒りをぶちまけていました。
でも、目覚めはよくて、すっきりした感じでした。
翌日も夢を見ました。
今度は、高校時代の部活の夢です。
部活の3年間の間ずっと、顧問教師から体罰を受けていました。
それに、途中で、高校が他行と合併したので、強豪校の先生や生徒が転入してきたんです。
私は主将だったんですけど、
ほかの生徒の方がうまいのになぁとか、
チームもできあがっていてなんだか自分の居場所がないとかで、
孤独とか恐怖、挫折、支配とか、もういろいろ味わいました。
部活の夢の中で、息苦しくなって、目が覚めました。
実は、クラブ活動も、母の期待に応えるために、小学校時代にいやいや始めたことなんです。
よく耐え抜いたなぁって思います。
ほんとうに、こわかったし、つらかった。
普通ならやめてしまうかもしれないのに、よくがんばったなって思います」
ホメオパシーのstaphysagriaをとると、激しい怒りがでてくることがあります。
それまで、ずっと我慢してきたことが、解き放たれるかのようです。
怒りが出てくるのは、一見するとよくないことのように思われます。
けれども、いままでずっと怒りを我慢してきたことの方が、よくない影響を与えてきました。
さおりさんは、怒りの夢を見た後、なんだかすっきりした感じがあり、これは悪いことではないんだろうなぁと感じられたようです。
ホメオパシーはこのまま続けていただいて大丈夫です。
怒りに対してバッチフラワーレメディを選ぶ
初診から一か月後、再び、メールをいただきました。
「パニック障害も減り、不安な感じもなくなりました。
とても気持ち穏やかに過ごすことができて、本当に幸せです。
ホメオパシーがなくなったので、やめてみたところ、また、母に怒りをぶちまける夢を見ました。
まだ、しばらく続けた方がいいでしょうか?」
ということで、再診でお話をお聞きすることになりました。
オンライン診療でもはっきりとわかるくらい、初診の時とは全くの別人です。
ほがらかで、明るく、優しそうなとても素敵な女性です。
初診の時は、びくびくして、不安そうで、暗い雲がかかっているような感じだったのです。
元気そうになってほんとによかったって思います。
本来のさおりさんにもどられたのでしょう。
「不安はすっかり減りました。
運転もできるようになりました。
しばらく前に、母に会うことになったんです。
治療をはじめてよくなったばかりなのに、会わない方がいいのかなって思ったんですけど、意を決して会うことにしました。
そしたら、今回は、こういうことはやめてほしいとか、言いたいことの8割くらいは言うことができたと思います。
でもその後、すごい怒りが噴出して、いらいらしたので、やっぱりまだ、直接会ったり話したりするのは早かったかなって反省しました。
最近、仕事の場面でも、わかってもらえなかったりすると、くやしい!っていう気持ちがすごく出てきます。
仕事の相手であっても、『勝手なこと言って』って思ったり、理不尽なこと言われると、すごく怒りがでてきます。
以前の私にはなかったことなんです。
怒りが出てきたのは、いいことだと思うんですけど。
最近、子供に対しても、すごくイライラして、自分でも引くくらい大声でこらーって怒鳴ったりするので、ちょっと困っています。
バッチフラワーレメディとか、方法ないでしょうか?
そこで、バッチフラワーレメディを選びました。
過去のつらい出来事に対して、スターオブベツレヘム。
怒りの感情にホリー。
感情が爆発しそうになるということに対しては、チェリープラム。
怒りを爆発させてしまう自分を責めてしまうので、パイン。
同じことを繰り返し考えてしまうと言われましたので、ホワイトチェストナット。
これらを用いて、トリートメントボトルを作ります。
不安に対するホメオパシーと栄養療法
ホメオパシーはやめると、症状が再び出たり、夢が変わるなどしていますし、しばらく続けた方がいいでしょう。
大丈夫そうであれば、毎日を週数回など、徐々に減量してもいいと思います。
最終的には、飲むのを忘れていたけど、症状がでていないことに気が付いて、それで、やめても大丈夫ってわかるっていうのが理想的ですね。
「サプリメントもよかったので、続けています。
今までは、もうだめだって倒れちゃうことがけっこうあったんですけど、
サプリメントをとるようになってからは、そういうことはなくなりました。
とても助かっています」
「バッチフラワーレメディやホメオパシーをされている医師をずっと探していたんです。
そんなお医者さんに出会うことができてほんとうによかったです。
それに、こんなに楽になるなんて…、ほんとうによかったです」
私もそんなふうにいっていただいて、本当にうれしいです。
※ご本人の了解をいただき、掲載させていただいています。
趣旨をゆがめない程度に、年齢や性別などの背景を変えたり、
他の患者さんを組み合わせるなどして、実際の症例に変更を加えています。
また、理解しやすいよう、内容を単純にし、処方内容も一部に限定していることをご了承ください。
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