「泣いたり、怒ったりして、感情をだすことはよくないことです」
クリニックでは、このようにおっしゃる方を多く見てきました。
子どものころ、親から「泣くな」「怒るな」と言われてきたため、感情を出すことはいけないことだと思っておられるのです。
悲しみだけでなく、うれしいことすらわからなくなる
常に感情を感じないように抑えていると、自分の悲しみや苦しみを感じなくなってしまいます。
それだけではありません。
うれしいこと、楽しいことまでわからなくなってしまうのです。
自分が感じていることがわからなくなると、自分は「何が好きなのか」「何を選択したいのか」すらわからなくなり、自分の進むべき道も見えなくなってしまいます。
悲しみは体の中にたまっていく
さらにこわいことがあります。
辛く苦しい気持ちを感じないように抑えていると、その気持ちはからだの中に蓄積していきます。
そして、悲しみのコップの中にどんどんたまっていくのです。
すると、いつしか、コップからわぁーっとあふれ出て、それが、不安や抑うつとしてあらわれるのです。
自分の感情を否定しない
自分が今、感じている感情を否定しないで、「私は今、何々と感じているな」と認めてあげることがたいせつです。
もし抗議できない状況であったり、怒りを表に出せないときは、「自分は今、怒っているな」と自分の感情を確認する、それだけでもいいのです。
自分の感情は大切なメッセージです。
あなたが、何が好きで、何が嫌いなのかを示しています。
嫌なことを避け、好きなことを選ぶためにも、否定的な感情も必要なことを知っておきましょう。
院長 野口 由美
医学博士(大阪大学)/放射線診断専門医/抗加齢医学会専門医
関西医科大学卒 関西医科大学内科、大阪大学放射線科、九州大学心療内科
日本メディカルホメオパシー学会認定医
大阪大学で医学博士を取得。
内科・心療内科・放射線科での臨床経験を重ねた後、クリニック千里の森を開設。
西洋医学に加え、分子整合栄養医学や伝統医学、補完代替医療を取り入れ、一人ひとりに最適な治療を行っている。
