新型コロナウイルス感染拡大に不安でたまらない

新型コロナウイルス感染者数の増加とともに、不安が増し、クリニックを受診される方が増えています。

新型コロナウイルス感染拡大に不安を感じ、パニック障害を発症するケースだけでなく、
以前から治療中で症状軽快していたが、症状悪化というケースも見られます。

今回は、新型コロナウイルス感染拡大から不安を感じるようになり、
パニック障害を発症した症例を紹介し、
さらに、不安に対処する8つの方法について解説します。

症例

会社に出勤できない

33歳、会社員の方からのご相談です。

「出勤すると、全員、ロッカー室で制服に着替えます。

でも、そこはまさに密!

着替えるときは、みんな、マスクを外しますし、
始終、全く無言でいるわけにもいかない場面もありますよね。

『会社やフィットネスクラブのロッカー室で、感染の疑い濃厚』
というニュースを聞いて、ますます不安になりました。

感染したらどうしよう…。

自分が感染するのも嫌ですが、
人に感染させてしまうのは、もっと嫌です。

会社で、自分がクラスター源になったらと思うと、気が気じゃありません。

そのうえ、一緒に暮らしている両親や、祖父母に感染させてしまったらどうしよう。

そう思うと出勤するのも怖くなりました」

毎日、不安に思いながら通勤していたのですが、
ある朝、どうしても電車に乗ることができず、そのまま帰宅。

それ以来、出勤できなくなってしまいました。

学校に登校できない

小中学生など、子供たちにも影響は広がっています。

小学5年生の女の子です。

昨年、友人からのいじめにあい、それ以来、学校に行くのが怖くなりました。

数か月ほど、学校に行ったり、行かなかったりが続いていたのですが、
ようやく不安なく登校できるようになったかなと思ったところで、コロナで休校です。

学校が再開となった際、登校できるかなと、ご両親は心配していたのですが、
楽しそうに登校するようになりほっとされていました。

ところが、毎日、コロナ感染者増加をニュースで知るにつれ、
家族の間にも、漠然とした不安な気持ちが広がっていきました。

「コロナ怖いね、気を付けないといけないね」と話していたのですが、
ある朝、学校の校門まで来て、それ以上、一歩も進めなくなってしまったのです。

「急に、いじめられたときのことを思いだして、
こわくなって、体がうごかなくなった」と話されます。

それ以来、一度も、学校には行っていません。

一見、コロナ不安とは無関係に思えるかもしれませんが、
コロナウイルスに対する不安な気持ちから、
過去のトラウマがフラッシュバックしたと考えられます。

ひとはあることで不安を感じていると、
他の不安を感じやすくなり、
不安な気持ちが大きくなりやすいのです。

新型コロナウイルスによる不安やストレス

ここまで不安感が大きくなくとも、自身の感じ方の変化に戸惑う声も聞かれます。

「ウイルスが、からだや髪に付いているような気がするので、
帰宅したらすぐにシャワーを浴びて、髪もからだもしっかり洗わないと、落ち着かない」

「以前から自分は神経質かもしれないと思っていたけど、
コロナのことがあって以来、さらに拍車がかかり、
しょっちゅう石鹼で手を洗わないと気が済まなくなった」

また、将来の不安を感じる方も多いです。

「これから、世界が、社会が大きく変わっていくのではないかと思うけど、
どう変わるのかわからなくて不安」

将来の不安だけでなく、今、現在の不安におびえている方もいます。

「会社が倒産したらどうしよう」

「リストラにあったら…」

「ボーナスはないかもしれない」

「給与が減らされるかも」

 

不安は必ずしも悪いことではありません。

不安に感じることで、これから起こるかもしれない不慮の事態に備えることができます。

しかし、心身の負担になるほどの不安を感じていては、
将来に備えることができないばかりか、
現在の生活にも支障をきたします。

不安を感じ始めたら、どう対処したらいいのでしょう。

不安に対処する5つの方法

ニュースチェックをやめる

新型コロナウイルス関連のニュースチェックをやめましょう

夕方、感染者数をチェックするたびに、
症状が悪化する、パニックを起こすという方がいらっしゃいます。

毎日、感染者数を把握する必要はありません。

ニュースチェックは必要最低限で大丈夫です。

なんとなくテレビをつけ、なんとなく見続けてしまう習慣も見直しましょう。

テレビを見るのをやめてみて、
ご自身の変化を観察するのもいいと思います。

体内リズムを整える

毎日、同じ時刻に起き、同じ時刻に寝て、
三食もできるだけ同じ時刻に取るようにします。

こうして体内リズムを整えることで、
血圧、体温、
消化酵素や内分泌ホルモンの分泌、
睡眠覚醒サイクル、免疫反応などの日内リズムが整います。

するとからだも心も整い、気分は安定します。
ストレスがかかっても気分の変動をきたしにくくなります。

しかし、体内リズムが乱れると、心身ともに影響を受け、
不安やうつが悪化するだけでなく、
糖尿病、高血圧などの病状も悪化することがわかっています。

毎日の生活リズムに留意しましょう。

カフェインを避ける

カフェインは、交感神経を刺激し、不安を増長させます。

不安な時は、できるだけ摂取しないことをお勧めします。

カフェインはコーヒー、紅茶だけでなく、
ココア、チョコレート、エナジードリンクにも含まれています。

これらは、なるべく口にしない方がいいのですが、
一切禁止にするのは難しいかもしれません。

「コーヒーを飲んだら、次は紅茶にしよう」とか、
「一日でコーヒーは一杯だけ、紅茶も一杯だけ」
というように、自分なりのルールを作ってもいいでしょう。

コーヒー、紅茶には、ポリフェノールが含まれており、
適量をとることは、必ずしも悪いことではありません。

しかし、現代は、いつでもどこでも、
気軽にコーヒーを飲める社会になっていることに気づいているでしょうか。

コーヒーショップはどこにでもありますし、
コンビニでも気軽に買うことができます。

注意していないと、気が付かないうちに、
一日に何杯もコーヒーを飲んでしまう環境なのです。

カフェインに気を付けていると、
無意識についコーヒーを手にしてしまう、ご自身の習慣に気付くかもしれません。

カフェインについてのマイルールを決めましょう。

毎日気を付けていると、やがてそれは習慣となり、自分にとって自然なことになっていきます。

腸内環境を整える

腸脳相関と言われるように、腸と脳は深く関係しあっています。

腸を整えることは、脳を整えることにつながります。

腸は間接的に脳を支えるだけでなく、
神経伝達物質を作っていることもわかってきました。

腸内環境を整える食事をこころがけましょう。

乳酸菌生成物質のアルベックスもお勧めしています。

アルベックスについては、下記を参照してください。
きれいな腸は美肌をつくる
おなかが弱くて、困っています
アトピーと腸内細菌

小麦製品を避ける

パンやパスタ、うどんなど、精製した小麦製品を食べないようにします。

小麦の消化産物は、脳の働きをかく乱させ、神経系に悪影響を及ぼします。

小麦製品を食べた後、眠くなる人もいれば、
いらいらしたり、怒りっぽくなる人もいます。

なかには、ざわざわして不安になる人もいるのです。

ランチで、パスタとパンのセットを食べると、
眠気に襲われたり、頭に霧がかかったようにぼーっとして、
仕事にならないという経験はありませんか。

そのような方は、小麦製品をきっぱりやめて、体の変化を観察しましょう。

再び、小麦を口にして、また同様の困った症状が出たら、
小麦はやめた方がいいと気付くはず。

不安に対する栄養療法 3つのポイント

ビタミンB群、ヘム鉄、ナイアシン

脳内神経伝達物質を作るためには、
たんぱく質、ビタミンB群、ヘム鉄、ナイアシンが必要です。

まず、たんぱく質がなければ、生産に取り掛かることもできません。

三食とも、たんぱく質をとるよう心がけましょう。

ビタミンB群、ヘム鉄、ナイアシンを多く含む食べ物については、
栄養療法のページに紹介しています。
参考になさってください。

不安障害の治療を目的にする場合は、
ビタミンB群、ヘム鉄、ナイアシンを、
サプリメントとして摂取することをお勧めします。

プラズマローゲン

不安は脳疲労から起こるという考え方があります。

脳疲労時、体内のプラズマローゲンが低下してることから、
これを補充することで、脳疲労を改善し、症状軽快を目指します。

プラズマローゲンについての詳細は以下を参照してください。
認知症にプラズマローゲン

CBDオイル

不安に対しては、CBDオイルも用いられています。

栄養が不足していると、
CBDオイルの効果が不十分になりやすいため、
ビタミンB群、ヘム鉄、ナイアシンの補充は重要です。

CBDオイルについての詳細は、以下のコラムを参照してください。

CBDオイル
エンドカンナビノイドシステムを高める4つの習慣
CBDオイルが用いられるさまざまな症状
CBDオイル服用前に知っておきたい6つのこと

※ご本人の了解をいただき、掲載させていただいています。
趣旨をゆがめない程度に、年齢や性別などの背景を変えたり、
他の患者さんを組み合わせるなどして、実際の症例に変更を加えています。
また、理解しやすいよう、内容を単純にし、処方内容も一部に限定していることをご了承ください。

診療内容:
症状:

クリニック情報

「クリニック千里の森」は、バッチフラワーレメディ・ホメオパシー・栄養療法・催眠療法を用いた、補完代替医療・統合医療の心療内科クリニックです。完全予約制、自由診療となります。

完全予約制 火・金・日曜 15:00~17:00

住所
〒565-0874 大阪府吹田市古江台2-10-17
グリーンプラザ千里古江台303号室
最寄り駅
阪急電鉄「北千里」駅徒歩8分

Google Mapで見る