ここまで、どのような食事がお勧めなのか、避けた方がよい食品は何か、生活習慣で気を付けることは何かなど、さまざまな対処法を紹介してきました。
ここで、忘れてはならないたいせつなことがあります。
それは、どのような食事を、いつ、どれくらい食べるとよいのか、それは人によって異なるということです。
自分が何を、どのくらいとるとよいのかは、毎日自分で実践しながら、ご自身の体調を観察することでわかります。
そのために重要になるのが、毎日の体調日記なのです。
ご自身の体調日記には何をメモするとよいのでしょうか。
食事や補食を記録
何時に何を食べ、飲んだのか、さらに補食内容も書いてあるといいですね。
体調を記録する
そして、その日の体調も記録します。
頭痛やめまい、疲労感などご自分がいつも困っている症状についても記入しておきましょう。
足が頻繁につるようであれば、ミネラル不足に陥っている可能性があり、最近の食生活の何がよくなかったのか、などを顧みることもできるでしょう。
湿疹や蕁麻疹が続くときも食事内容をチェックしてみましょう。
からだによいと思って、もしくは大好きで毎日食べているものが、実は、アレルギーの原因になっていることがあります。
気持ちの変化
1日気分よく過ごせたでしょうか?
夕方、イライラしたり、落ち込んだりしなかったでしょうか?
気持ちや気分などもメモしておくと、どのようなことが原因となって気持ちが不安定になるのかがわかってきます。
睡眠
何時に寝て、何時におきたのか、熟睡できたのかどうか、睡眠についても記入します。
起床時に腰痛や首、肩こりはなかったでしょうか。
夜間低血糖の有無についても知っておきましょう。
天気、気温
可能なら、天気も書いておくといいと思います。
「さしたる原因もないのにどうして、昨日はあんなに気持ちがふさいでいたんだろう」と感じるときはありませんか。
「そういえば、1日中曇っていて、時々激しく雨が降っていたんだった。
でも翌日、晴れたら、気分も晴れていた」
といったように、天気が原因だったりすることがあるのです。
天気が荒れると、体調がよくないことがわかれば、あらかじめ、天気予報を確認して、体調が崩れる前に準備をすることができます。
たとえば「強い低気圧が近づいている」「急に気温が下がって雪が降る」とわかったら、あらかじめ食事のつくり置きを用意しておくことができます。
準備ができなくても、簡単につくれるメニューを考えておくだけでも助けになります。
なぜなら、本当に体調が悪くなってしまうと、何を食べようかと考えること自体がつらくてたまらなってしまうからです。
このような天候による体調変化に対する対処法は、以下のコラムにも解説しています。
ストレスに気づく
食事に気をつけているのに、なぜか、急に甘いものがとても食べたくなることがあります。
もしかすると、ストレスがかなりかかっているのかもしれません。
低血糖になっているのかもしれませんね。
低血糖の原因となる食べ物をとっていなかったかどうか、食事記録を付けていれば、確認することもできます。
食べたものが原因らしいとわかれば、次回から、気をつけることもできます。
お通じの記録
お通じの様子も記録できるといいでしょう。
ずっと順調だったものが、急に便秘になる、下痢になるなどの変化があれば、腸内環境が悪化するきっかけがなかったかどうか、体調日記を見て振り返ってみましょう。
体調日記を用いて自分のトリセツを作る
このような記録はとても大変に思えるかもしれません。
しかし、ずっと続けなければならないわけではありません。
1-2週間程度でも十分参考になります。
記録を見れば、自分にとって何がよくて、避けたほうがよいのは何なのかが明確になるのです。
あらかじめ気をつけるとよいポイントがわかれば、気持ちはとても楽になるでしょう。
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