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催眠療法をじょうずに体験するための4つのポイント

コラム

前回は、催眠療法についてのよくある質問にお答えしながら、
解説を加えました。

今回は、実際に受けることになった場合、
じょうずに体験するための4つのポイントについてお話しします。

催眠に入ったつもりになる

催眠療法では、
「催眠に入ったつもりになる」、
これが、じつはとてもたいせつです。

自分で、「イメージを作り出す」ところから始まるのです。

「自分は催眠に入っていなかった」と言われる方の多くが、
「自分で勝手にイメージしただけだ」と言われます。

でも、それでいいんです。

それが催眠なんです。

イメージできたら今度は、
その内容を判断しないで受け入れます。

どのような内容をイメージしたとしても、
「そんなはずはない」
などと、顕在意識で判断し、否定しないようにしてください。

その内容が常識に合っていなくても、
浮かんできたことを、どんどん言葉にしていくのです。

おかしいと思って、顕在意識で否定してしまうと、
潜在意識が働きにくくなり、イメージしにくくなってしまいます。

イメージしたものすべてを受け入れ、どんどん言葉にすることで、
さらに詳細な内容がわかってきて、
ご自身の目的である、核心へと近づいていくでしょう。

ご自身で積極的に経験していこう

催眠療法の本を読んで感動し、催眠療法を受けたい
と思われる方は少なくありません。

本に紹介されている催眠は、あたかも映画を見るかのように、
場面が次々と展開していきます。

そのため、実際の催眠療法も、本で紹介されている事例と同じ
と思われている方がいらっしゃいます。

そのような方は、
自分の課題が、映画のように、自然に目の前に展開されるもの
と思ってしまいがちです。

しかし、本で紹介されている催眠療法は、読者に読みやすいよう、
実際のセッションを、著者がまとめていることがほとんどです。

実際の催眠療法は、本と同じではないと思った方がいいでしょう。

催眠療法は、あくまでも、
ご自分で入り、ご自分で出てくる、自己催眠です。

催眠療法で得る答えも、ご自身の潜在意識から湧いてきます。

ですから、ご本人がその気になって、
催眠に積極的に入り、楽しむことが大切です。

患者様がスムーズに経験できるよう、セラピストはずっと寄り添います。

しかし、クライアントを誘導することはありません。

催眠に入れば、自然に答えが得られるというものではないかもしれません。

ご自身で積極的に経験しようとすることが重要で、
「催眠療法を受けたい!」
「催眠療法を楽しむぞ!」
という強い気持ちは、じょうずに催眠療法を経験するためのポイントでもあります。

見たり、聞いたり、感じたり

催眠での経験の仕方は、人により様々です。

写真のように見える人もいますし、
その場面がはっきり見える人もいれば、
ぼんやりと見える人もいます。

フルカラーで見る人もいれば、
白黒写真の人も、
セピア色に感じる人もいます。

場面を思い浮かべることができなくても、
何かを感じられると、それは、催眠に入っていると言えます。

何も見えなくても、あわてず、
何か聞こえないか、
何かを感じないか、
感覚をフルに活用して感じてみてください。

視覚タイプの方は、イメージで受け取ることが多いのですが、
聴覚タイプの方は、映像よりは音声で受け取るほうが得意です。

感覚タイプの方は、触覚などの感覚で受け取ったり、
感情としてメッセージを受け取ります。

ですから、イメージがわかない場合、
あなたは聴覚や感覚優位の方かもしれません。

何か聞こえないか、何かを感じないか、
様々な感覚に注意してみることが大切です。

腑に落ちる

「催眠で得られたイメージは正しいのか」
それは誰にもわかりません。

出てきたイメージが正しいか、正しくないかということではなく、
得られたイメージや感じられたことで、
本人が腑に落ちる、
ということが大切なのです。

催眠の中で、
ご本人にしかわからないとても重要なことに気づいたり、
「あっ、あれはそういうことだったんだ」ってわかったり、腑に落ちたりする、
これが催眠のもっとも重要なポイントです。

催眠療法後も、
「催眠の中のあのことは、こういうことだったんだ」
と、日常生活の中、ふとしたきっかけで、気づきを得ることもあります。

催眠療法後も、催眠中の経験を、繰り返し思い出すことでしょう。

催眠療法後のご自身の変化や、さまざまな気づきを楽しんでください。

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