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催眠療法を受ける方に瞑想をお勧めする6つの理由

コラム

前回、催眠療法をじょうずに体験するための4つのポイントについてお話ししました。

催眠療法をじょうずに経験するために
おすすめしたいもうひとつの方法、
それは瞑想です。

今回は、催眠療法を受ける方に、
瞑想をおすすめする理由について解説します。

瞑想でイメージしやすくなる

催眠療法を学んでいるとき、
生徒同士で、セラピストとクライアントの役を、
代わる代わる交代して練習します。

そのため実習中は、何度も催眠を行い、
何度も催眠を受ける練習を繰り返すのです。

これは実習ですから、
クライアント役が「何も見えません」という状況ですと、
練習にならないわけです。

イメージしにくい生徒さんから、
「上手に催眠でイメージするためには、なにかよい方法はありませんか」
という質問が上がるたび、どの講師の方も、瞑想を勧められていました。

雑多な思考を止めて休ませる

生徒同士で何度も練習しあううち、
だれもがスムーズにイメージできるようになっていきます。

そう、これはつまり、
練習することで上達する
ということなのです。

そして、皆が、様々な過去世を体験するようになります。

そのような相手とともに練習を繰り返していましたので、
一般の方を対象に催眠療法をはじめたとき、

「何も見えないです」

「真っ暗です」

と言われ、それ以降、一歩も進まなくて、面食らってしまったことがあります。

けれども、これはある意味、当然のことかもしれません。

みな、現実世界で、必死に生きています。

このめまぐるしい社会を生き抜くため、
顕在意識をフルに働かせ、判断と行動を繰り返さなければいけません。

普通に生活していたら、
潜在意識に触れる機会など、ほとんどないでしょう。

けれども、このような社会状況だからこそ、
意識して、瞑想習慣を持つことは必要かもしれません。

ひとは、一日中、あれこれ雑多な考えでいっぱいになっています。
そのためにかえって不安になったり、心配になったりしているのです。

瞑想によって、そのような雑多な思考をとめ、脳を休めることで、
考えるべき時に、しっかり考えることができるようになります。

瞑想やヨガの習慣のある人は催眠上手

前に書いたように、催眠下で全く何も見えないという人がいる一方、
ときどき、とても催眠上手な方がいらっしゃいます。

セラピストからは、いくつかの言葉かけをするだけで、
どんどんイメージがでてきて、
ストーリーは展開し、
テーマの核心にたどりつく
といった驚異的なかたもいらっしゃいます。

そのような方の多くは、瞑想の習慣をお持ちです。

とくに瞑想の時間をもっていなくても、
日常でヨガをされている方も、同様に催眠上手なように感じています。

日ごろ、瞑想やヨガの習慣をお持ちのかたは、
スムーズにイメージすることができるようです。

瞑想は続けないと忘れてしまう

私自身も、最近、瞑想の重要性を再認識するできごとがありました。

催眠療法のセミナーに参加したときのことです。

以前は、スムーズにイメージできていたのですが、
催眠下で、イメージしにくくなっていることに驚き、猛反省してしまいました。

瞑想は、しばらくやっていないと、忘れてしまうのです。

でも大丈夫。

練習すれば、またできるようになります。

瞑想の習慣を取り戻すと、また、
イメージも、上手に受け取ることができるようになります。

瞑想中は催眠状態に似ています

催眠状態は瞑想中の状態と似ています。

ですから、瞑想を習慣にしている人にとっては、
催眠状態は特別なことではありません。

瞑想時に経験している状態なので、
スムーズに催眠に入ることができます。

また、日常的に瞑想を行っていると、
潜在意識に触れやすくなります。

このため、催眠状態に入りやすく、
潜在意識から必要な情報を取り出しやすくなるのです。

このことは、催眠のときだけでなく、日常生活でも有用です。

直感が働きやすく、必要な時に、必要な情報が下りてきます。

また、必要な時に、必要なことをタイミングよく思い出せるようになります。

瞑想の習慣があると、頭の中がきれいに整理されるため、
いつも頭がすっきりしていて、
必要な時に、タイミングよく自動的に情報が下りてくるのです。

心身ともにリラックス

瞑想は気持ちを落ち着かせてくれます。

また、瞑想中、よくない考えを整理して片付けていくため、
それによって起こっていた、からだの緊張もなくなります。

瞑想で心が浄化されると、からだも浄化されるのです。

このようにして、リラックスが必要な時には、
心身ともに、リラックスすることができるようになります。

これは、催眠ではとても重要ポイントです。

催眠導入時、心身ともにリラックスした状態に導くのですが、
すぐにリラックスした状態に入ることができると、
催眠もスムーズに進んでいくでしょう。

しかし、いつまでも緊張状態を解くことができず、リラックスできない人は、
なかなか、催眠状態に入ることができません。

催眠も深く入ることができず、浅くなってしまいます。

リラックスぐらい、だれでもできると思われるかもしれませんが、
いつも緊張状態にある人は、上手に力を抜くことが苦手です。

日ごろから、リラックスする時間は必要ですし、
その意味でも、瞑想の習慣は大切です。

まとめ

催眠療法を受ける方に、瞑想をお勧めする理由について解説しました。

瞑想は、催眠療法を受ける方に限らず、すべての人にお勧めできる方法です。

ぜひ、毎日の習慣に取り入れてみてください。

参考資料:
楽しもう。瞑想 宝彩有菜 光文社

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