疲れやすいひとにレモン水をすすめる理由

コラム

朝起きて、コップ一杯のお水を飲む習慣を続けている方は多いと思います。

寝ている間に、汗などで水分が失われていますし、

寝ている間は水分をとっていませんから、起床時の水分摂取は重要です。

 

朝起きがけに飲む一杯のお水もしくは白湯に、レモンを絞っている方もいらっしゃるかもしれません。

朝日を浴び、レモン水を飲む…。

素敵ですよね。

忙しい朝にレモンを切って、絞って、という作業はなかなかたいへんですが、

その労力に見合う以上の効能があるのをご存知でしょうか。

 

起床時のレモン水、レモン白湯は、ただなんとなくおしゃれで、美容にいいというだけではありません。

実は、疲れやすくて、なかなか朝起きられない方に、とくにお勧めしたい習慣です。

 

今回は、レモン水の効果について説明し、

疲れやすい方にとくにおすすめしたい理由をお話しします。

 

レモンの効果

食事の前にレモン水を飲むと、食後の血糖値急上昇を抑えることがわかっています。

炭水化物摂取による血糖値の急上昇を気にしておられる方は、取り入れてみてください。

また、レモン水は胃酸の役目を助け、消化を助けます。

レモン水以外にも、食事の前に、梅干し、リンゴ酢などをとってもいいでしょう。

リンゴ酢はそのまま飲むと、胃を荒らしてしまいます。

かならず水やお湯で薄めて飲みましょう。

 

低血糖状態で感じる強い疲労感

疲れやすい人、副腎疲労の方、貧血をお持ちの方などには、食前にレモンなどをとることをおすすめしています。

なぜ、疲れやすいひとにレモン水なのでしょう。

いつも疲れきっていて、寝てもねても疲れが取れない方は、低血糖状態が続いていることが多いのです。

そのような方は、胃酸分泌が少なく、じょうずに消化することができません。

消化がうまくできないので、食べても食べても、体の構成成分を作る材料を得ることができないのです。

材料がないので、消化酵素をうまく作ることができません。

そのためさらに消化吸収できなくなり、さらに材料不足になる…、

というよくないサイクルにはまってしまっています。

また、消化吸収できないため、材料不足の状態ですから、エネルギーをうまく作ることもできません。

エネルギーがないので、いつも疲れが抜けないわけです。

朝が苦手で、なかなか起きられない。

起き上がったあとも、頭も体もぼーっとしている。

寝ても疲れが取れない。

夕方になると、エネルギーが切れたかのように元気がなくなり、むしょうに甘いものが食べたくなる。

そのような方には、食前にレモン水などをとっていただき、

さらに、低血糖にならないよう補食をすすめています。

特に、午後、昼食後2時間から夕方にかけての時間帯は要注意です。

小さなおにぎり、スープやお味噌汁、はちみつなどを用意しておくとよいでしょう。

低血糖については、「疲れやすいひとが知っておきたい低血糖の話」も参考になさってください。

 

胃酸分泌低下で腸内環境も悪化

胃酸が不足すると、消化が不十分になるということをお話ししました。

胃酸の働きは、消化だけではありません。

胃酸はその強い酸によって、体に入ってきた細菌を殺菌する役目も担っています。

そのため、胃酸分泌が少ないと、からだにとって害のある細菌も容易に体の中に入ってきてしまうのです。

その結果、腸内に良くない細菌叢が増えることとなり、腸内環境は乱れます。

すると、ビタミンやホルモンを産生するなどの、腸内細菌が行うさまざまな働きに支障が生じます。

このことがさらに体調不良を引き起こします。

 

胃腸症状のある方は胃の検査を

萎縮性胃炎など、慢性胃炎のあるかたは胃酸分泌が低下します。

胃の調子が悪い、胃が痛いなど胃の症状をお持ちの方は胃の検査やピロリ菌の検査が必要かもしれません。

一度、消化器内科を受診されることをおすすめします。

また、胃の手術をしている人や、胃酸をおさえる胃薬を常用している人も、胃酸分泌は低下します。

 

食前にレモン水や、リンゴ酢、梅干しなどをお勧めする理由をお話ししてきました。

食事でも、お酢を使った料理、酢の物やサラダから食べ始めるといいですね。

 

※関連記事です。

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院長 野口 由美

医学博士(大阪大学)/放射線診断専門医/抗加齢医学会専門医
関西医科大学卒 関西医科大学内科、大阪大学放射線科、九州大学心療内科
日本メディカルホメオパシー学会認定医

大阪大学で医学博士を取得。
内科・心療内科・放射線科での臨床経験を重ねた後、クリニック千里の森を開設。
西洋医学に加え、分子整合栄養医学や伝統医学、補完代替医療を取り入れ、一人ひとりに最適な治療を行っている。

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