新型コロナウイルス感染症対策の一環として、リモートワークで働ているという方、多いと思います。
緊急事態宣言が発令されて、急遽、在宅勤務となり、戸惑った方もいらっしゃるでしょう。
在宅勤務になると何がいいって、まず、通勤のストレスから解放されることですよね。
満員電車で一時間以上かけて通勤していたなんて…。
在宅勤務となった今は、
「あれはいったい何だったんだ!無駄以外のなにものでもないじゃないか。もう二度ともどりたくない」
って思いませんか。
通勤のストレスって、満員電車だけじゃありません。
出勤するためには、その前にやらなければいけないことがいっぱいあります。
女性はお化粧必要ですよね。
寝起きの髪はドライヤーを使って直さなくてはいけないし、ちょっと巻いたり、ワックスでスタイリングも必要かもしれません。
お弁当は短時間で作って、急いで詰めて。
朝食なんかゆっくり食べてる時間はありません。
忘れ物はないかカバンの中を確認し、ヒールの音を響かせて駅までダッシュ。
在宅勤務だと、こういう出勤前のバタバタ、イライラをすべてなくすことができます。
なんなら朝起きてすぐに、パジャマのままでパソコンを起動させて、即仕事開始!ということだって可能です。
家事、育児や介護をしながら、仕事することもできるでしょう。
在宅勤務最高!という反面、注意点もあります。
今回は、在宅勤務で気を付けたい6つのことについてお話しします。
加えて後半には、この在宅勤務を、ご自身の仕事や人生について振り返る絶好の機会としてとらえる、という提案もしています。
運動しよう!
在宅勤務を始めると、実は、通勤するだけで結構歩いていた、ということがわかります。
一日在宅となると、ほとんど動くことなく一日が終わってしまいます。
仕事の合間に、体を動かしましょう。
運動するには、専用の器具が必要と思われるかもしれません。
大丈夫です!道具なんてなくても、いくらでも、運動を始めることができます。
「自宅、運動」って検索してみましょう。
器具がなくても自宅のお部屋でできる、さまざまな運動を見つけることができます。
たとえばYouTubeでは、自宅でできるエクササイズ動画がたくさん紹介されています。
移動範囲も少なく、狭い空間であってもできるようなエクササイズもあり、「飛ばない、マンションOK」と表示されているものもあります。
好きなエクササイズを探して、お気に入りのトレーナーさんを見つけましょう。
軽快な音楽とともに、トレーナーさんの動きに合わせて体を動かすと、気持ちも変わります。
毎日、いろいろな運動を取り入れるといいと思います。
有酸素運動と筋トレ、それにストレッチも組み合わせられるといいですね。
運動についての関連記事も参考になさってください。
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長時間労働のリスク
働きすぎに注意
在宅勤務で長時間労働ってどういうこと?って思いますよね。
でも、うそのような本当の話です。
たとえば、午前中に送信した仕事のメールに対して、夕方、返信を受けたとします。
すぐに返信しようと必要な作業をして、気づいたら、夜になってしまったってこと、ありますよね。
その他にも、夜、私用のネット注文をした後に、何気なくメールを開いて、会社のメールに気が付き、返信してしまう…。
寝る前にゆっくり読書中、ふと仕事の気になることを思い出し、パソコンを起動、気づいたら深夜になっていた…。
などなど、心当たりはありませんか。
在宅勤務だと、オンとオフの区別がつきにくく、仕事の終わりを意識しずらいので、深夜になってしまうこともあり得ます。
深夜だけでなく、休日だって仕事可能です。
在宅勤務の働きすぎに注意しましょう。
仕事の時間管理
仕事時間の管理をしましょう。
朝早くから仕事を始めたのなら、仕事は早めに終了します。
時間を決めた方がいい方は、一日のスケジュールを決めるのもありです。
起床時間、就寝時間を決め、食事の時間もできるだけ固定化します。
仕事を始める時間、終える時間など、基本的には勤務時と変えないなど、会社勤務時の生活リズムをなるべく崩さないでいると、急に出勤を要請されても、すぐに対応することができます。
自宅勤務なんだし、すべて気の向くまま、自由にやりたいという方は、ご自身の気分に合わせて、でも、長時間労働には注意です。
在宅勤務+家事育児で疲弊
会社では当たり前だったこと、「電話に応える」、「会議に召集される」、「他のスタッフから声を掛けられる」といったことが、在宅勤務ではなくなる分、長時間、仕事に集中することが可能です。
集中が続くと、人は疲弊します。
加えて、在宅勤務では、無駄な時間が極端に減ります。
同僚とのランチもなくなり、何気なくかわす会話も、雑談もすべてなくなります。
ムダでストレスしかなかった通勤時間すらなくなり、無駄な時間がいっさいなくなります。
生産性は向上しますが、一方、無駄な時間で得られていた、ひと休憩というものがなくなってしまうのです。
在宅勤務では、定期的に休憩時間を設けましょう。
お茶やコーヒーを入れる、背伸びや簡単なストレッチをするなどして、椅子から立ち上がり、少しでも動きましょう。
ずっとすわっていることが、実は、体に一番悪いのです。
1時間に一度は立ちあがって、気分転換を図りましょう。
在宅勤務では、仕事以外にも、家事や育児、介護の仕事もこなさなくてはならない方も多いと思います。
自分の仕事がひと段落終えると、ホットする間もなく、家事をこなし、子供の相手をして、世話をするなど、休憩をとることもままならない方もいらっしゃるかもしれません。
仕事に集中するうえ、家の仕事もこなすなど、会社勤務よりも疲れている自分に気づきましょう。
自分自身の体をいたわり、休憩時間を取りましょう。
また、自分だけの時間をつくることも疲労回復に必要です。
食事はバランスを意識
一日在宅だと、運動量が極端に少ないので、おなかもすかないかもしれません。
いつもより食欲がわかなくて、食事量も減ってくる方が多いと思います。
量を食べられない分、質の確保は重要です。
食事はバランスを意識しましょう。
肉、魚のほかに、季節の野菜やキノコ、海藻、豆を積極的に取り入れましょう。
味噌、納豆などの発酵食品は腸内細菌叢を整えます。
この時期、免疫調整に重要な働きをする腸内細菌、腸内環境には気を配りたいところです。
こちらでは免疫力を高めるために必要な6つの栄養素について解説しています。参考にしてください。
また、炎症を促進する食品の摂取には注意が必要です。
加工食品やファストフード、植物性マーガリンを含む植物性のショートニングを用いた食品を避けましょう。
家族全員の食事を毎食用意するのは大変です。
毎食の準備と皿洗いだけで疲弊してしまいますよね。
ひとりや少人数だと、簡単にすませがちかもしれません。
作り置きや、冷凍食品、缶詰などを上手に利用しましょう。
料理を簡単に、しかも本格的な仕上がりにしてくれる、ちょっと高価なお鍋や、様々な高機能調理器具を利用してみるのもいいと思います。
食材の買い出しは結構大変ではないでしょうか。
感染リスクも考慮せねばならず、この時期、スーパーでの買い物は疲弊します。
ネットスーパーや食材宅配などを利用するのもいいかもしれません。
避けたいのは、毎日、毎回、同じものを食べ続けることです。
同じ食品を頻回に食べ続けることで、アレルギーなどの炎症を引き起こすことがわかっています。
同じものを食べ続けないようにするために、ローテーションダイエットがおすすめです。
鶏肉を食べたら、翌日は豚肉というふうに、同じ肉類でも、異なる種類の肉を選びます。
もちろん、肉料理の翌日は、魚料理もいいですね。
朝食は簡単に済ませがちです。
体内リズムを整えるためにも、たんぱく質を必ず取り入れましょう。
朝食にはたんぱく質が重要な理由については、ぐっすり眠れる8つのポイントでも解説しています。
ぜひ参考になさってください。
アルコール依存に注意
在宅勤務になると、アルコール依存症になりやすく注意が必要です。
会社ではランチといえども、なかなかお酒を飲むことはできませんよね。
けれども自宅だと、簡単に昼間から飲酒できます。
気を付けないと、知らないうちに、大量に飲酒してしまう可能性もあります。
在宅での飲酒習慣には、特に注意しましょう
在宅勤務のメンタルヘルス
新型コロナウイルス感染症による影響は社会全体に広がっています。
仕事への影響は計り知れず、減給や失業などの恐れ、不安を抱いている方は非常に多いと思います。
直接的な影響を今現在受けていない人であっても、よくわからない不安にかられて動揺したり、落ち込んだりしている人もいるでしょう。
一方、知らず知らずのうちに妙にハイテンションになっている人もいます。
上手なストレス発散が必要です。
上にあげた運動もそのひとつです。
好きなことをする時間を必ず作りましょう。
読書や、料理、楽器演奏やハンドメイドなど、なんでもいいんです。
せっかく在宅しているのですから、好きなことを気の向いたときに楽しみましょう。
メンタルヘルスについては、バッチフラワーレメディの利用も含め、別の記事にまとめます。
自身を振り返る
新型コロナウイルス感染症による影響は世界中に広がっています。
感染者、死亡者数の増加、失業者の増加など、よくない影響ばかり目にしますが、よい変化をもたらしていることもわかってきました。
経済活動の低下により、水質や大気汚染の改善など、地球環境が改善されていることがわかってきたのです。
それでは、個人レベルではどうでしょう?
つらい変化が多すぎて、よい影響など見つからないかもしれません。
私は、緊急事態宣言以降、自分の今後について、今までの社会についてなど、いろいろ考えるようになりました。
そういう機会を得たこと、そういう時間を持てたことが、この感染症のよい一面ではないかと感じています。
皆さんはいかがでしょう。
会社から離れて在宅勤務となったことで、自身の仕事、家族、人生について、ふと考えることはありませんか。
今までは忙しくて、自分について振り返る時間も余裕もなく、毎日が飛ぶように過ぎていたという方でも、今なら、「本当は、自分はどうしたいのか、何をしたいのか」、「将来、どうありたいのか」などについてじっくり考えられる貴重な時間を得ています。
今後、新型コロナウイルス感染症により、個人や会社だけでなく、社会全体、世界中が大きく変化するのは間違いないでしょう。
その中で、自分をしっかり持っておくことは、大きな波が押し寄せるなかを生き抜くために必要なことではないかと思います。
この在宅勤務を、ご自身について、ご家族について振り返る絶好の機会とし、これから起こるアフターコロナの波に備えましょう。
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